奈良は鹿、和歌山はミカン、関空は飛行機 JR大阪駅の乗車位置案内がわかりやすいと好評

黒川 裕生 黒川 裕生

緑の鹿に、黄色いミカン、そして青い飛行機…。

大阪環状線、大和路快速(奈良方面)、関空・紀州路快速(和歌山方面)などがひっきりなしに発着するJR大阪駅の1番ホームに、かわいらしいイラスト入りの乗車位置案内がお目見えし、利用客の目を楽しませている。しかもこれ、ただかわいいだけではなく、行き先別になっているので、自分がどの列に並ぶべきなのかが一目瞭然なのだ。「わかりやすい」とSNSなどでも好評で、降車エリアも大きく設定されているため、ホーム上の人の動きも以前に比べてかなりスムーズになっているという。

JR西日本によると、大阪環状線の魅力向上を目指す「大阪環状線改造プロジェクト」の一環。大阪環状線専用の新型車両323系の全編成の投入が今年6月8日に完了したことで、営業車両が全て3扉車両となった。以前は4扉の201系も走っていたが、この日以降は乗車位置が統一されることに。これを機に、少しわかりにくかった乗車位置案内の整備ができるようになった。

「例えばこれまでは、列の先頭で関空・紀州路快速を待っている人が、電車が来ても乗り込まず、後ろに並んでいる人が『乗らへんのかい』となるケースがよくありました。そのような混乱は解消されるはずです」と広報担当者。ただ、現在の案内はあくまでも試行段階であり、2020年春に予定されているホーム柵の稼働に合わせて、「正式なもの」に貼り換えるらしい。デザイン自体は、現在のものとほとんど同じになるそうだ。

だが、個人的にはひとつ疑問がある。和歌山はなぜパンダではないのだろう。

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