契約書の「甲・乙」を「僕・君」に変換したら… やれやれ。 村上春樹を感じる文書になったよ!

川上 隆宏 川上 隆宏

「契約書の「甲」と「乙」をそれぞれ「僕」と「君」に変換したら、なんとなく村上春樹さんを感じる文になったよ。」…そんな、一瞬何を言っているのか理解できない不思議なツイートが今とても話題です。契約書といえば、難しい言葉づかいが多いし、登場人物が「甲」と「乙」に言い換えられているので、読み進めるうちにどっちがどっちなのか混乱しちゃうし、面倒くさくて分かりづらいですよね。でも、ちょっと言い換えてみるだけで、現代文学の世界に一変してしまうみたい。…やれやれ、僕はこんなことを考えた人は天才だと思うよ。そう思わない?君。

投稿したのは、求人検索エンジン・Indeedの認定アカウント「JOYとナタリー博士 by Indeed」(@IndeedJapan_PR)さん。チンパンジーのJOYくんがナタリー博士の見守りのもと、働くことにまつわる面白い発見などを日々紹介しています。話題になったのは7月24日に投稿されたものです。JOYくんとナタリー博士の間に締結される「業務委託基本契約書」について、契約当事者の略称を変換するだけで、内容が村上春樹風に変わったというのですが…。

「僕は君に対し、コンテンツ等の制作に関する業務を委託し、君はこれを受託する」…はっ。何か硬質な響きに、どこか北欧の森を感じたりしませんか?…ハイライトは第3条。ちょっと割愛しながら紹介しますが「君は僕に対し、進捗状況を定期的に行うものとする」「君は、納期までに納入が困難と判断したときは、僕に理由を届け出、その指示を受けるものとする」。…とかいっておいて「前項に定める届け出は、君の遅滞責任を免ずるものではなく、僕が前項に定める指示を行わなかったとしても、君の遅滞を容認するものではない」と続きます。…がーっ、何よこのツンデレっぷりは!…こんなの連絡がこないと怒るくせに、自分からは連絡なんかしないからね、ってカッコつけてる身勝手野郎(もしくは女子)じゃない!でも、この言い回しと世界観、嫌いじゃないかも…。世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになってしまうくらい好きかも!

Twitterではこの投稿に「甲と乙が違うだけで、こうも内容が頭に入りやすくなるとは凄い」「抜群に分かりやすい」「これがスタンダードになればいいのに!」「自社でも今後これを使用したい」と絶賛する声が寄せられています。「君はこのツイートを見て、笑ってもいいし笑わなくてもいい」と、村上春樹風のコメントで笑わせる人もいれば、「オフコース(小田和正)の歌詞だ」と、別の世界観を感じた人も。「これをYouとMeに置き換えたらジャニーさんぽくなるかも」「『俺』『お前』にしたらさだまさしになりそう」という意見もありました。

しかし、なぜ今回のような大発見に至ったのか、Indeedの担当者に聞きました。

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