エスカレーターに乗る時は右側?左側?正しい乗り方は…どちらでもない!?

エスカレーターに乗るときは「手すりを持って立ち止まる」が基本です
エスカレーターに乗るときは「手すりを持って立ち止まる」が基本です

 7月22日からエスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーンが始まっているのをご存じだろうか。全国の鉄道事業者などが安全利用を促すため「手すりにつかまる」「歩かず立ち止まる」「黄色い線の内側に立つ」「荷物をしっかり持つ」を呼びかけ。このように本来は「立ち止まる」のが正しい乗り方だが、急いでいる人のために片側をあけるのが“暗黙の了解”になっているのも事実で…。その際に“どちらをあけるか”が東京と大阪で異なるのはなぜだろうか?。

 かつて大阪の地下鉄、国鉄(現在のJR)や私鉄のエスカレーターでは「お急ぎの方のために、左側をあけてください」という張り紙を目にすることがあったという。なぜ左をなのか?財団法人日本エレベーター協会の広報課によると「昭和40年代後半に始まった、地下鉄御堂筋線での左側通行がきっかけです。当時の国鉄や私鉄各社がそれに倣った」のが始まりとのことだ。

 別の理由もある。それは“日本人の大半は右利き説”だ。関西私鉄である阪急電鉄の広報課に聞いてみたところ「昭和46年、梅田駅にエスカレーター、ムービングウォークを導入した時、右利きの人がつかまりやすいように手すりは右手で持ち、急ぐ人は左側を通行するようになったのでしょう」とのことだった。確かに理にかなった答えである。

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