猫のロンパールームで殺処分を減らせ!保護猫と未来の飼い主のキューピッドに

山本 智行 山本 智行

 これらの取り組みは大阪市「子猫リレー事業」の一環で、年間1000匹近い野良猫の殺処分を減らそうと始まったもの。まず、大阪市動物管理センターで保護された子猫は健康状態を確認後に獣医師会会員病院に預けられ、猫エイズと白血病の検査、ワクチン接種などを受け、生後3カ月まで育てられる。

 「この間はトイレのしつけや離乳、社会化など一番大切な時期」と金森さん。その後は「キトンシッター」と呼ばれる51歳以上のボランティアが6カ月まで育て、原則50歳以下の若い世代の人にバトンを渡す流れだ。その間に避妊手術も施される。

 金森さんは「子猫リレー事業は協賛企業の協力もあり予防や飼育グッズのサポートがそろっているため、猫を家族として迎える方には非常に心強いと思います」と話す。また子猫たちの世話は隣接する「大阪ペピイ動物看護専門学校」の学生たちも担い、上階の老人ホームで暮らす入居者も希望すれば、キトンシッターになることもできる。

 取材日(4月中旬)時点で、ここでは5匹の猫が未来の飼い主を待っていた。鼻の模様が特徴のレドちゃん(メス1歳)は甘えん坊。葵(オス2歳)は恥ずかしがり屋だが、毛並みが抜群でピンと立った長いしっぽが印象的だ。陸(オス3歳)は大好きな日向ぼっこをしながら里親を待っている様子だった。この機会に現地を訪ね、子猫リレーのバトンを受け取ってはいかがだろう。

猫のロンパールーム 

住所 大阪市東成区中道3-8-21 ペピイ・ハッピープレイスTAMATSUKURI 1Fペピイカフェ内

営業時間 月、木曜(祝日を除く)13:00~17:00(最終入場受付16:30)※土日は譲渡希望者のみ予約制で入場可

利用料金:平日30分間600円/土日30分間700円

問い合わせはペピィカフェまで 電話0120(113)022、営業時間10:00~17:00(定休日:火、金)

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