自殺をほのめかす投稿、目撃したらどうしたらいい? 名古屋の事件踏まえITジャーナリストに聞く

川上 隆宏 川上 隆宏
私たちが想像をもしていないような人たちが、大きな悩みを抱えているかもしれない(hikdaigaku86/stock.adobe.com)
私たちが想像をもしていないような人たちが、大きな悩みを抱えているかもしれない(hikdaigaku86/stock.adobe.com)

 薬の画像があるので、病気だった可能性もあるが、先入観としてありがちな「ネットに依存し病んでいて自殺したいと言っている人」とは異なっている。そんな人でさえ、ここまで思いつめていることがあることを、私たちは心に留めておくべきだ。

 ツイッターでは、自殺をほのめかすツイートについて報告を受け付けている。ボタンが押されて通報を受けると、懸念のツイートをしていたユーザーに通知が送られる仕組みだ。だが、その内容は「大丈夫ですか」「悩んでいませんか」といった呼びかけと、相談窓口のリストがついてくる程度。根本的な解決にはならないようにも感じている。

 本当に自殺をしそうなそぶりが見られたり、緊迫した状況を伝えたりする投稿があれば、すぐ警察に連絡してほしい。投稿者の所在がわからなければ、地元の警察でもかまわない。必要があれば警察で調べて対応してくれるだろう。

 ライブでの映像配信では、通報を受けて警察などが対応したケースがある。最近も、鍋をやっている最中に寝てしまい、空焚きになったところを通報されたケースがあった。間違えて通報することで迷惑をかけてしまったり、自分も煩わしいことが増える可能性もあるが、緊急事態であれば勇気を出してほしい。

 今回の名古屋のケースのように、私たちが想像をもしていないような人たちが、大きな悩みを抱えているかもしれない。身近な人のそういう思いを感じたのであれば、とにかく話を聞いて、理解をしてあげてほしい。

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