ハト毒殺の准教授逮捕 教育者とは…あるべき姿を問う

夜回り先生・水谷修/少数異見

水谷 修 水谷 修
ハトは平和の象徴とも言われますが…(xiaosan stock.adobe.com)
ハトは平和の象徴とも言われますが…(xiaosan stock.adobe.com)

 子どもたちは、その起きている時間のほとんどを学校で過ごします。そして、そこで、生きていく上での糧となる知識や技術だけでなく、一人の人間としての在り方、公民としての在り方、善悪や人生について学んでいきます。知識や技術は当然、授業の中で学んでいきますが、それ以上に、最も身近な大人の一人である教師の考え方や生き方を通して多くを学んでいきます。

 だからこそ、教師は、単に知識が豊富で指導が上手であるだけではなく、人間としても優れた存在でなくてはならないと私は考えてきましたし、そうあろうと努力し続けています。

 今回逮捕された藤井容疑者は准教授になるぐらいですから、知識的には申し分ない教師だったのでしょう。しかし、人間的には…。教育は、子どもの命と心と頭を預かる営みです。その教師が、生き物を殺すという行為をすることは、許されることではありません。

 このところ教師による不祥事の報道が絶えません。今こそ、すべての教師に、教育とはどのような営みなのか、教師はどうあるべきなのかを考えて欲しいと、私は考えます。そして、単なる労働者に留まらず、人間として人生の先輩として、子どもたちからも社会からも尊敬される存在となって欲しいと切望します。

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