最後の全日本フィギュアに挑む大学4年生の思い 高橋大輔への声援を自分の力に

藤井 七菜 藤井 七菜
最後の全日本に挑む同志社大学4年生の笹原景一朗
最後の全日本に挑む同志社大学4年生の笹原景一朗

 「予選がないトップ選手以外は全国の予選を勝ち抜いて来ているので、実力は全員ほぼ同じ。ここまで来たら、誰が当日ベストを尽くせるか。誰が進んでもおかしくないし、誰が落ちてもおかしくないです」

 これは全国から集まるスケーターたち全員の共通する思いだろう。

 「ショートで終わりたくないですし、フリーに進めたら西日本以上の演技を目指したい。今まで支えてくださった方たちのおかげで最後の全日本に出られると思っているので、恩返ししたいです」

 今年の全日本選手権の開催地は大阪。笹原の家族もそろって応援に来る予定だ。

 「母は今季は全試合見に来ています。姉もスケートをしていたのですごく応援してくれていますし、おばあちゃんも来れるので全日本の場所が近くて良かったです。良い引退ができそうです」

 拠点やスケート靴の変更、そして開催地…今季の笹原には、さまざまな巡りあわせが味方している。

 いよいよ本番。笹原の目標は、単純な点数だけではない。

 「皆さんの記憶に残るような、皆に泣いてもらえるような演技ができたらいいなって思います。惜しまれて、辞めるのがもったいないなって思ってもらえるくらいに。西日本選手権が良すぎたんでハードルが上がっていますが(笑)。自分が一番楽しみにしていた最後の全日本。点数や内容も大切ですが、自分がリンクに入って、演技して、氷を上がるときまで声援を存分に聞いて、一分一秒を大事に滑って、楽しめたら後悔はしないかなと思います」

 スケート人生の集大成はもう目の前。およそ20年分の感謝の気持ちを込めて、笹原は最後の全日本に挑む。

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