今月18日、京都のJR嵯峨野線・円町駅で、乗客がホームから線路に転落。居合わせた他の乗客がとっさに非常ボタンを押し、さらに入駅中の電車に向かっても手を振り、気づいた運転士が電車を停車させることができた。転落した乗客が無事だったことで、円町駅の構内には二条駅長の名で、お礼の言葉が貼り出されたが、この「お礼のポスター」に対して、「見知らぬ方々の協力で最悪の事態を避けられた」としてツイッターで紹介されると、みるみる拡散されて話題になっている。
けーこさん(@neokeynish)が25日に投稿したこの人助けの話には、3万5000件を超すリツイートがされ、6万2000件近い「いいね」がついた(26日午後4時現在)。
けーこさんはお礼のポスターの写真付きで、「JRの駅に貼り出してあったんだけど、こういう形でのお礼って初めて見た。最近は駅での悪いマナーや犯罪みたいな酷いことばかり話題になりがちだけど、見知らぬ方々の協力で最悪の事態を避けられたこんな素敵な話はニュースにはならないんだよね。」と紹介。これに対して、「いざという時に、とっさに正しく動ける人は尊敬しますね!」「見逃しがちな日常風景かもしれないですが、時間も心も余裕の持てない私にも優しさを感じさせてくれた素敵な出来事&ポスターだと思いました。」「ホームにいた方々もポスターを掲示したJRさんも素敵ですよね!」「これこそ拡散されるニュースだね」と、助けた乗客ばかりか、ポスターを掲示したJRに対しても賞賛が相次いだ。
JR西日本・近畿統括本部の広報担当者によると、今回の事象が起きたのは18日の午後6時17分ごろ。円町駅の2番のりば(嵐山・亀岡方面)ホームから20代女性が転落したが、付近の乗客が非常ボタンを押したほか、周囲の人々が救護の手伝いをしたという。ただ、駅員は救護に専念していたため、どのような人たちが手伝ったのか、人数や連絡先を含めて確認できなかった。