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50万円のゲーミングノートPCが壊れて修理に→チップを1個ずつ取りはずし…「もはや外科手術」「すげぇ技術力だわ」

そんでなライターズ そんでなライターズ

50万円近いハイエンドゲーミングノートPCが突然起動しなくなった――。原因を調べると、冷却に使われていた液体金属(ガリウムを含む特殊な冷却素材)が漏れ出し、グラフィック処理に使うメモリチップ(VRAM)8個すべてに流れ込んでいました。PC修理店が直るまでの工程をYouTubeに投稿したところ、13万回を超える再生数を記録しています。「もはや外科手術」「すげぇ技術力だわ」といったコメントが次々と寄せられました。

動画を投稿したのは、PC修理店「パソコン病院(@junkPCclinic)」のYouTubeチャンネルです。持ち込まれたのはマウスコンピューターG-TuneのハイエンドゲーミングノートPCで、CPUにCore i9-13900HX、GPUにRTX 4080を搭載し、外付け水冷ボックスにも対応したモデル。価格は50万円近くするものですが、電源が全く入らない状態で持ち込まれました。

ヒートシンクを外して内部を確認すると、ガリウムを含む液体金属グリスが漏れ出した跡が基板周辺に広がっていました。一般的なノートPCでは通常の熱伝導グリスが使われますが、このモデルはハイエンド向けに冷却性能を高めるため液体金属グリスが採用されていたものです。GPUコアの周囲に並ぶVRAMチップ8個すべてに液体金属が付着しており、このままでは接触不良やショートの原因になる可能性があります。

修理はまず、カプトンテープで周囲を保護するところから始まりました。300度以上の熱風を使えるリワークステーションでチップを1個ずつ取り外し、液体金属と古いハンダを吸い取り線で除去します。

その後、専用のステンシルとハンダペーストを使い、8個のVRAMチップすべてをリボール(ハンダの打ち直し)しました。チップを仮置きして加熱すると、溶けたハンダの表面張力がチップを正確な位置へ自動的に引き寄せる「セルフアライメント効果」が働きます。この物理現象を踏まえた上で、「加熱前の位置決めに特に注意を払っていた」と、投稿主さんは話します。

液体金属はスポンジ状の枠で囲まれており、理論上は漏れない構造とされています。ただ完全な密閉ではないため、裏蓋を開けて分解したり激しく動かしたりすることが漏れの引き金になる可能性が高いそう。

修理の結果、BIOS(パソコンの起動に必要な基本プログラム)が立ち上がり、テスト用のOSも問題なく動作しました。

「バイオスまで動いたのは、めちゃくちゃうれしかったです!」

投稿主さんによると、作業を行った店長は高校生の時からパソコン修理の道を歩み、20年近い経験を持つのだとか。作業場には、基板上のチップを取り外して付け直すための専用機材が計5台あり、いずれも数十万円する業務用・プロ仕様のものをそろえているそう。

「リボール作業は我々からすれば非常に高難度ですが、店長にとっては『修理といえばこれ』という感覚のようです」

【パソコン病院さん関連情報】
パソコン病院のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@junkPCclinic

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