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ゲーム『渋谷ぶつかりおじさん回避』被害者は逃げるだけじゃない ゲージがたまると……胸アツ展開に「やり込むと夢に出そう」「めっちゃ面白いww」

中将 タカノリ 中将 タカノリ

自分より体格の小さい女性や子どもに故意にぶつかる"ぶつかりおじさん"。不愉快なだけでなく中には怪我を負う被害者もあり、近年大きな社会問題となっている。今、SNS上で大きな注目を集めているのはそんなぶつかりおじさんをテーマにしたゲーム『渋谷ぶつかりおじさん回避』が大きな注目を集めている。

渋谷のスクランブル交差点に見立てたフィールド上を、迫りくるぶつかりおじさんを避けながら、最終的に彼らを退治してゆくという痛快なアイデア。

このゲームを開発したライター・UXライターの岡田麻沙さん(@asaman_man)にお話を聞いた。

ーーこのゲームを思いついた経緯は?

岡田:ぶつかりおじさんによく遭遇するので、最近、髪の毛を明るく染めました。

ぶつかりおじさんは、勢いよくこちらに近づいてきて、ぶつかって、すごい速さで去っていきます。ぶつかろうという意思が体に宿っているのか、肩が前に出ている人が多い。どことなく闘牛を思わせます。「この人たちは闘牛に向いているのではないか、いっそ闘牛場に集めてしまえばいいのでは?」と思いついたのがきっかけでした。

ーーご自身が被害にあった経験から生まれたゲームだったのですね…。

岡田:ぶつかりおじさんは遭遇したことがある人にとっては存在を疑いようがないのですが、遭遇したことがない人には信じ難いこともあるようです。実在するのに、見たことがない人には半信半疑。その感じが、まるで妖精みたいだなとも思いました。

この問題の背景には社会構造がいくつもあり、告発する言葉はもちろん必要です。また「怒りを笑いに変えたい」というのとも違います。見知らぬ他者から故意にぶつかられたとき、自分を無力だと感じました。その無力さに、遊びながら向き合えるものが欲しいと思いました。

また、ぶつかりおじさん問題がもっと可視化されて欲しい気持ちもありました。

ーーゲーム作りの上でこだわった点は?

岡田:ただ逃げるだけのゲームにしなかったことです。プレイヤーをよけるだけでなく、追ってくるぶつかりおじさん(BTOJSN)同士をぶつけて消せるようにしました。相手の動きを利用して場を組み替える、という手触りを入れたかったからです。

ゲージがたまると、「闘牛場」が召喚されて、闘牛がぶつかりおじさんたちを蹴散らします。ここには、ミシェル・レリスが闘牛について書いた一節を私訳で添えています。闘牛というモチーフに、少しだけ言葉の層を重ねた遊びです。これは、作者の私がライターだからです。

タイトルや説明に「(概念)」と付けているとおり、全体に、現実をそのまま再現するのではなく一段抽象化したトーンを心がけました。

技術的には、コーディングはLLMのClaudeと進めました。最終的に一枚のHTMLファイルだけで完結する作りにして、GitHub Pagesで公開しています。誰でもURLを開けばすぐ遊べる軽さと、暗い背景でも人物が見分けられる視認性の調整に気を配りました。反響もおおむね好評で何よりです。

◇ ◇

SNSユーザーたちから

「天才」
「やり込むと夢に出そうなゲームだ…」
「ぶつかりおじさんだけでぶつかってる 」
「めっちゃ面白いww 往年の『密です』ゲーム思い出した」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。ご興味のある方はぜひプレイしていただきたい。

なお今回の話題を提供してくれた岡田さんは現在、YouTubeチャンネル『ポリタスTV』で毎週水曜日、『週刊ニュースめった刺し』という生放送番組を生放送に出演中。一週間のニュースを取り上げて論じる内容で「社会課題に対して無力感を抱いたことがある方はぜひ見にきてください」と岡田さん。ご興味のある方はぜひご覧いただきたい。

【岡田麻沙さん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/asaman_man
▽『渋谷ぶつかりおじさん回避』
https://asaokada01.github.io/BTOJSN/
▽ポリタスTV
https://www.youtube.com/@PolitasTV

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