tl_bnr_land

介護のための同居、子より親のほうが否定的 「したくない」親世代は約8割、子世代は約6割に

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

みなさんは、自身、または自身の両親が要介護になった際、同居をしてもよいと思いますか。株式会社LIFULL senior(東京都千代田区)が運営する老人ホーム・介護施設検索サイト『LIFULL 介護』による「同居介護」に関する意識調査によると、親子で「同居したくない」と考える子世代は約6割なのに対し、親世代は約8割に達することがわかりました。

調査は、子と別居している50代以上の親世代536人、および現在別居している親がいる30、40代の子世代545人を対象として、2026年3月にインターネットで実施されました。

まず、親世代と子世代それぞれに「介護のため将来的に親子で同居したいですか」と尋ねたところ、子世代の約6割が「同居したくない」(同居したくない30.1%、できれば同居したくない31.7%)と回答しました。

一方、親世代が「同居したくない」(同居したくない43.5%、できれば同居したくない35.6%)と回答した割合は約8割を占めており、親世代の方が同居介護に否定的であることがわかりました。

子世代が「介護のための同居をしたくない理由」としては、「介護によるストレスが増えそう」(52.8%)、「仕事や育児と介護の両立ができないから」(37.8%)に回答が集まり、2025年4月より改正育児・介護休業法が施行されるなど法整備は進んでいるものの、やはり子世代に仕事や育児との両立の難しさを懸念する方が多くいることがうかがえます。

一方、親世代の理由としては、「子に介護の負担をかけたくない」(84.1%)や「自分のストレスがたまりそう」(37.6%)となっており、親子どちらも同居介護が自身のストレスになることを懸念している様子が見て取れました。

他方、「同居により受けられない介護サービスがあるから」は親世代で4.1%、子世代では3.0%と少数にとどまりました。

一方で、「同居したい理由」を聞いたところ、子世代は「親孝行がしたい」「同居で介護や世話の手間を軽減できる」(いずれも49.7%)、「親が介護施設に入る費用を軽減させたい」(29.1%)、親世代では「子しか頼れる人がいない」(52.2%)、「介護施設に入りたくない」(41.1%)、「親が介護施設に入る費用を軽減させたい」(24.4%)が上位に挙がり、親子ともに同居によって介護施設という選択肢を回避しようとする動きがあることが見受けられます。

そのほか、親世代での「子は親の面倒を見るものだと思う」(12.2%)や子世代の「世間体が気になる」(12.1%)といった、「親の介護は子がするもの」というような固定観念による理由も親子ともに一定数見られました。

また、「介護のために親子で同居する場合、どこに住みたいですか」と聞いたところ、親世代は「親(自分)が住む家」が68.9%にのぼり、「子が住む家」は14.4%にとどまりました。

一方、子世代では「親が住む家」は48.5%と半数以下、「子(自分)が住む家」は34.5%と3割を超える結果となり、親を子世帯に住まわせる、いわゆる呼び寄せ介護を想定している人が親世代に比べ多いことがわかりました。

次に、同サイトにおける、直近1年間の老人ホームへの問い合わせデータを用いて、「問い合わせ時の入居検討者の居住状況」を調べたところ、「子世帯と同居」(12.1%)と「夫婦二人暮らし」(18.4%)と合せると、同居者がいる人からの老人ホーム問い合わせは3割以上となり、家族による同居介護をしている場合でも、最終的には老人ホームへの入居を考える人も少なくない様子がうかがえました。

また、老人ホーム問い合わせ時の「要介護度」の比較では、入居検討者が一人暮らしの場合、「自立」が45.5%の一方、子と同居している人では21.8%になりました。

要介護度3以上の占める割合でみると、一人暮らしの人が6.3%にとどまる一方、子と同居している人では25.8%を占めており、子と同居している人のほうが介護度が重くなっても、家族の手を借りて自宅に暮らし続けていることがわかりました。

さらに、「入居希望時期」を比較すると、一人暮らしの人は「1カ月以内」は9.5%であるのに対し、子と同居している人では18.4%と約2倍の差があり、緊急度が高い問い合せが多いことがうかがえました。

   ◇  ◇

このような調査結果を踏まえて同社は、「同居は『安心』というイメージで決断されがちですが、最初は支え合いのつもりでも、介護が長期化すると仕事や家庭生活との両立が難しくなるケースも少なくありません」と指摘。

そのうえで、「必ずしも同居か別居かの二択ではなく、介護施設も含め、家族の生活を守りながら続けられる介護の形を考えることが大切です」と述べています。

   ◇  ◇

【出典】
▽老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース