デザインは2タイプあるフリード(GT系)が選ばれやすい?
▽デザイン比較
・フリード(GT系)の評価は4.0
・シエンタ(10系)の評価は3.5
▽ミニマムなエアーと逞しさを強調したクロスターを用意したフリード
フリードは、クルマ全体をシンプルで上質な造形としながら、信頼感と使い勝手の良さを感じさせるスタイリングを目指してデザインされている。
フロントまわりは、シャープな造形のヘッドライトとフロントグリルを組み合わせることで、凛とした表情を演出。親しみやすさと同時に、所有する満足感や誇りを感じさせるデザインに仕上げられている。
一方のクロスターは、信頼感のあるエアーをベースとしつつ、ブラック仕上げのフロントバンパーやホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュを採用。さらに、高輝度シルバーの専用フロントグリルやリアロアガーニッシュ、ルーフレールなどの専用装備を加えることで、よりアクティブで力強い印象を強めている。
フリード本来の個性を生かしながら、アウトドアやレジャーといった幅広いシーンでの使用を想定し、活動的なライフスタイルを後押しするデザインがクロスターの特徴と言える。
▽かわいらしさペットのような愛着がわくシエンタ
3代目シエンタ(10系)のデザインキーワードは、「Emotive Life Tool」。日常を彩り、使うほどに愛着が湧く“ちょっといいモノ”であることを目指し、ライフツールとしての機能性をデザインで表現している。
外観のモチーフには、シンプルな造形を意識した「シカクマル」を採用。四角と丸を組み合わせたフォルムとすることで、ボディをコンパクトに見せる効果に加え、取り回しの良さにもつながるシルエットを実現している。
フロントマスクは、テレビCMのメインキャラクターにも通じる“ワンコ”をイメージしたデザインで、親しみやすく愛着の湧く表情が特徴だ。厚みのあるフロント形状とすることで、運転席からの見切りも良く、運転のしやすさにも配慮されている。
スタイリッシュで落ち着いた印象のフリードか、可愛らしさと親しみやすさを前面に押し出したシエンタかは、ユーザーの好みによって評価が分かれる部分だろう。ただし、エアーとクロスターという2タイプのデザインを用意し、幅広い嗜好に対応したフリードの戦略は高く評価できる。これも、フリードの販売が好調な要因のひとつと言えそうだ。
使い勝手は室内幅・高で上回るシエンタ(10系)が優位
▽室内空間と使い勝手
・フリード(GT系)の評価は4.0
・シエンタ(10系)の評価は4.5
3代目フリード(GT系)と3代目シエンタ(10系)のボディサイズ、ホイールベース、荷室容量は以下のとおり。
【フリード】
・全長×全幅×全高:4310mm×1695mm×1755mm
(クロスターの全幅:1720mm、4WDの全高:1780mm)
・ホイールベース:2740mm
【シエンタ】
・全長×全幅×全高:4260mm×1695mm×1695mm
(4WDの全高:1715mm)
・ホイールベース:2750mm
フリードは、エアーが5ナンバー。クロスオーバーテイストのクロスターが3ナンバーサイズとなっている。搭載しているエンジンの排気量は1.5Lなので、税金面では変わらない。
対するシエンタは、全車5ナンバーサイズだ。室内の広さに大きく影響するホイールベースは、フリードが2740mm。シエンタは2750mmと10mmだけシエンタのほうが長い。
これを踏まえて、3列シート車の室内空間の広さを比べていると、フリードは室内長2645mm×室内幅1470mm×室内高1270mm。シエンタは、室内長2545mm×室内幅1530mm×室内高1300mmと全長の長いフリードが室内長では100mm上回っている。だが、室内幅は60mm、室内高は30mmも3代目10系シエンタが上回っている。
3列目シートは、フリードが一般的な左右跳ね上げ式なのに対して、シエンタはセカンドシート下に収納するという優れたパッケージとなっている。ほぼ同じサイズの両車だが、この3列目シートの格納方法の差が大きく、利便性はシエンタのほうが上回っている。
また、乗車定員が微妙に異なる。フリードは、グレードによるが5/6/7人乗りの3タイプから選べる。キャプテンシートの6人乗り仕様グレードが多い。シエンタは、5/7人乗りの2タイプからの選択になり、6人乗りの設定はない。