京都府宇治市の観光の中心地である中宇治地域に、人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターをあしらったマンホールのふた「ポケふた」がお目見えした。ポケモンを生み出した任天堂(京都市南区)の展示施設「ニンテンドーミュージアム」も今秋、同市小倉町にオープンすることから、市はそれぞれ市内の周遊観光を促す新たな目玉となることを期待している。
ポケふたは、ポケモンをプロデュースする会社「ポケモン」(東京都)が2018年から全国の自治体に寄贈しており、これまでに府内では京都市に設置されている。今回、宇治市に届いたのは2枚(直径63センチ、重さ45キロ)で、全国で348、349枚目となる。
制作に当たり、市側がまちのイメージを伝えたという。1枚は、宇治茶にちなんで「まっちゃポケモン」に分類されるキャラクター「ヤバソチャ」と「チャデス」が描かれている。もう1枚には、ウサギの姿をした「ヒバニー」とぶち模様のパンダ「パッチール」が茶畑とみられる場所を走る様子がデザインされている。
市は、2枚を観光拠点施設「お茶と宇治のまち歴史公園・茶づな」(莵道)と、宇治川にかかる朝霧橋(宇治)の東側にそれぞれ設置した。
今秋に開館するニンテンドーミュージアムは世界的に知られた任天堂にとって初めての常設の展示施設で、国内外から多くの人が訪れると予想される。茶づなで開かれたお披露目会で、松村淳子市長は「ポケふたをきっかけに、小倉から中宇治にも観光に来てもらいたい」と話した。