【政治とカネ(1)前編】なぜ「政治とカネ」の問題が起こるのか? 根本の原因を考える必要 「権力闘争」と「真っ当な政治活動」の区別と解決策 豊田真由子が解説

「明けない夜はない」~前向きに正しくおそれましょう

豊田 真由子 豊田 真由子

「権力闘争に使われるカネ」と「真っ当な政治活動にかかる金」

 「政治にはカネがかかる」というときに、
①永田町や地元での権力闘争や選挙において、自陣営の勢力拡大等のために使われる、あるいは、地元有力者から“みかじめ料”としてお金を要求される
②与野党問わず、真っ当に政治活動をしていれば、人件費や事務所費などに一定のコストがかかる

といったまったく別の話があり、この二つは、分けて論じる必要があります。

 ①の「カネで権力闘争に勝つ」という仕組みを根本的に変えなければ、「政治とカネ」の問題は解決しません。

そして、②を適切に踏まえないと、「日本では、基本、お金持ちしか議員になれない」という傾向がますます強まり、国民生活や感覚との乖離が一層激しい政治になっていきます。もちろん、②についても、そのやり方や内容について、不断の見直しが求められます。

今回は、①の実態を、具体的に掘り下げてご説明したいと思います。

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