「権力闘争に使われるカネ」と「真っ当な政治活動にかかる金」
「政治にはカネがかかる」というときに、
①永田町や地元での権力闘争や選挙において、自陣営の勢力拡大等のために使われる、あるいは、地元有力者から“みかじめ料”としてお金を要求される
②与野党問わず、真っ当に政治活動をしていれば、人件費や事務所費などに一定のコストがかかる
といったまったく別の話があり、この二つは、分けて論じる必要があります。
①の「カネで権力闘争に勝つ」という仕組みを根本的に変えなければ、「政治とカネ」の問題は解決しません。
そして、②を適切に踏まえないと、「日本では、基本、お金持ちしか議員になれない」という傾向がますます強まり、国民生活や感覚との乖離が一層激しい政治になっていきます。もちろん、②についても、そのやり方や内容について、不断の見直しが求められます。
今回は、①の実態を、具体的に掘り下げてご説明したいと思います。