実家で見つけた動かない車 手続きしないと自動車税の請求は続く 「不動車」にはリスクがいっぱい

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

不動車の処分方法は主に4つ

不動車に「もう乗らない/乗れない」という場合の処分方法は、主に以下の4つです。

▽ ①買取に出す

処分の際にまずお勧めするのが、買取に出すことです。中古車買取店によっては、不動車でも中古車として買い取ってくれる場合があります。また、お店によっては素材やパーツを目的とした「廃車買取」も行っています。

売却できればリサイクル券の費用も含めて多少のお金が手に入り、さらに名義変更などの手続きもお店に任せることが可能です。ただし売値がつかず、引き取ってもらう場合は手数料がかかる可能性もあります。

▽ ②下取りに出す

新車を購入する予定があるなら、下取りに出す方法もあります。こちらも売値がつけば、その分を購入する車の車両価格から差し引いてもらえます。

買取店と同様に、売値が付かずディーラーに引き取ってもらう場合は手数料がかかる可能性もあります。

▽ ③ネットオークションなどで売却する

中古車買取店やディーラーで売却する以外に、ネットオークションや個人売買を利用する方法もあります。希少性の高い車種や部品を取り換えれば乗れるような車両であれば、買い手が見つかる可能性も低くありません。

ただしネットオークションや個人売買は、お店を介さないからこそトラブルも多いです。不動車の場合はより一層トラブルのリスクが高まるため、お勧めはしません。

▽ ④解体処分し廃車にする

査定に出しても値が付かなかった場合は、廃車を検討しましょう。二度と使わない車両では、車両情報を完全に抹消する「永久抹消登録」(軽自動車では解体返納)を行います。

手順としては解体業者に車両の解体を依頼し、解体完了後に運輸支局などで抹消登録の手続きを行います。抹消登録自体に費用はかからず、車両の解体に1~2万円程度が必要です。手続きが面倒な場合は業者に代行を依頼できますが、その場合は追加費用がかかります。

【廃車では還付金を受け取れる】
廃車にする場合、納付済みの自動車税と自動車重量税、また支払い済みの自賠責保険料について未経過分があれば還付金を受け取れます。ただし軽自動車税は還付の対象外です。

不動車の処分における2つの注意点

不動車の処分では、以下でご紹介する2点に注意しましょう。

▽ ①レッカー代が発生しやすい

走行不能な車を移動させるには、レッカー代がかかります。例えば解体処分に出す場合は、車両を運搬してもらわなければいけません。また車を買い取ってもらえる場合も、販売店までの運搬費用を買取価格から差し引かれる可能性があります。

なお車検切れをしているだけで自走が可能な車両であれば、仮ナンバーをつけて移動させる方法もあります。

▽ ②処分できるのは基本的に所有者のみ

車両の売却や廃車の手続きをできるのは、基本的に車両の所有者(名義人)のみです。特に故人の所有していた車両を処分する場合は、相続手続きや名義変更を経なければいけません。

ただし場合によっては、委任状の提出などで認められる手続きもあります。詳しくは手続き先に確認してみましょう。

不動車を修理したい場合は?

動かない車を修理して乗りたい場合は、修理に必要な費用なども考えて最終的な判断をしましょう。

▽原因次第では比較的簡単に動く

長期間放置していた車両などでは、バッテリー上がりやガソリンの劣化、タイヤの空気圧低下などが原因で動かない可能性があります。こうしたケースでは、その原因を修理することで比較的簡単に解決できることも多いです。思い当たる原因があれば、その対処を行ってみましょう。

▽故障なら修理費を見て検討

バッテリー上がりなどが原因でなく、きちんとした修理が必要な場合は修理費用の見積もりを依頼してください。その上で、費用が納得できる範囲の金額であれば修理を依頼しましょう。

「あと何年この車に乗る予定か」「買い替えとどちらがお得か」も含めて修理するかどうかを考えてみてください。

▽希少車種なら修理がおすすめ

不動車でも希少性の高い車であれば、修理して乗り続けることをお勧めします。希少車種は、一度手放すと再度入手することが困難になる可能性が高いからです。また希少性の高いモデルであれば、年数が経過してもある程度高価格で売れたり、むしろプレミアがついたりする可能性もあります。

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース