まさかの全国公開…温泉からサメが襲来する特撮トンデモ映画「温泉シャーク」とは 432匹のサメが大暴れ!?無駄に壮大な予告編も話題に

黒川 裕生 黒川 裕生

のどかな温泉地にサメが襲来するという謎のサメ映画「温泉シャーク」の勢いが止まりません。制作発表後のクラウドファンディング(CF)では1000万円以上の支援が集まり、熱海でのエキストラ撮影は応募者殺到で受け付けを一時中断。そしてとうとう7月に全国公開されることが決定してしまいました。設定だけ聞くと無数の「?」が浮かんできますが、一体どんな映画なのでしょう。

「温泉シャーク」は“邦画史上最強のB級”を謳う特撮満載の純国産サメ映画。温泉で知られる景勝地・熱海(劇中では暑海(あつみ))を舞台に、古代から蘇った獰猛なサメが暑海各地の温泉を行き来しながら湯治客らを襲うという荒唐無稽なストーリーです。

今や一大ジャンルを築いているサメ映画ですが、本格的(?)なサメ映画が日本で作られるのは実は極めて異例のこと。それがよりによって「温泉からサメが出てくる」というトンデモ設定だったため、SNSなどで好事家たちが大歓喜。昨年CFで製作費の支援を募ったところ、当初の目標額100万円は開始わずか5時間で突破し、最終的に1140万6100円を調達しました。

CFでは「1支援当たり映画にサメ1匹を登場させる」というリターンに人気が集中し、締切時点で延べ432人からの支援が寄せられました。ということはつまり、劇中で実に432匹ものサメが大暴れすることになってしまいます。

2023年秋に行われたエキストラ撮影には総勢300人から応募が殺到。その後、予告編が公開されると、「無駄に壮大な音楽」や、サンシャイン池崎さんによる「無駄にテンションの高いナレーション」、さらには「サメがないている」「逃げろサメの罠だ」といった謎のパワーワードが炸裂する展開が話題を呼び、挙句、まさかの全国公開が実現しました。

企画・原案・製作を担当した永田雅之さんは「皆さんの応援のおかげでなんと全国公開になってしまいました!ありがとうございます!ぜひお近くの劇場で『温泉シャーク』をご堪能ください」とPR。予想をはるかに上回る盛り上がりに関係者もヒートアップしており、「『サメ映画×熱海(ご当地)×特撮』で地域活性化の新たな可能性を見出した!」「映画公開後は撮影場所を探す聖地巡礼のファンが熱海に殺到!!」「その反響に驚いた全国の温泉地からロケ誘致が!!!」という青写真を描いて鼻息を荒くしています。

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「温泉シャーク」は7月5日公開。

劇場情報など詳しくは公式Xアカウント(@hotspringshark)で。

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