温泉地で湯治客が次々とサメに襲われる映画「温泉シャーク」のプロジェクトについて先日、当サイトで紹介したところ、そのインパクト満点のタイトルとキービジュアルが配信先の外部サイトで大バズり。エキストラシーンの参加者も募っていたのだが、申し込みが殺到したため、募集を一旦停止することになったという。謎の純国産サメ映画、公開前から大変なことになってきた。
クラウドファンディング(CF)で1104万6100円を調達した、特撮アクション映画「温泉シャーク」。S県暑海市で温泉客が忽然と姿を消す連続失踪事件が発生するが、その「犯人」は太古の昔から蘇った獰猛なサメだった…という正気を疑うストーリーだ。9月下旬には、福島県須賀川市の協力を得て特撮シーンを撮影。そして10月8日には、ロケ地である静岡県熱海市でエキストラシーンの追加撮影を行う予定だった。
プロデューサーの永田雅之さんによると、エキストラの人数は当初50人ほどを想定していたが、1日で早くも100人を突破した。2日目も勢いは衰えず、200人近くにまで膨れ上がったため、混乱を避ける必要があると判断。募集を一旦中止した。
永田さんは「熱海に朝9時集合というハードルを乗り越え、多くの方から申し込みがあったのは本当に嬉しい限りです!『温泉シャーク』に寄せられる期待をひしひしと感じております」と大喜びだ。
企画協力したサメ映画バイヤーにしてサメ映画翻訳家、(ほぼ)月刊サメ映画編集長、そして日本サメ映画学会会長のサメ映画ルーキーさん(@Munenori20)も、「これまでサメ映画は輸入に頼り切りだった日本が発信する側に回り、サメ映画貿易摩擦の解消を!などと半ば冗談のつもりで言ってきたのですが、エキストラ参加希望者が殺到する事態に驚愕しています」と興奮。「『ジョーズ』以来、サメ映画は約半世紀の歴史を持っていますが、クラウドファンディングの大成功を含め、この“温泉シャーク現象”は、日本におけるサメ映画がただの『観るもの』から『みんなで作り上げるもの』へと変わったことを象徴する出来事だと言えるのではないでしょうか」と熱く語る。
映画は年内に完成させ、2024年の本格的な公開を目指すという。サメ映画の新時代がついに幕を開けシャーク!
温泉シャーク公式アカウント@hotspringshark