車のボンネットを開けると、中にジューシーな焼き鳥が…。一体全体、これはどういうこと!?
【※注※「探偵!ナイトスクープ」最新回のネタバレがあります】
4月12日(金)夜に関西地方で放送された「探偵!ナイトスクープ」最新回。その衝撃的な依頼内容と、永見大吾探偵が調査の末に辿り着いた意外な“真相”が反響を呼びました。誰かのイタズラでも、年末に車を預けた整備会社の社長の仕業でもなく、実は「犯人は猫だった」というものです。
猫は車の温かいエンジンルームが大好き。暗くて狭く、風雨がしのげるその空間は、警戒心の強い猫にとってとても安心できる場所なのだといいます。ナイトスクープの依頼も、おそらく焼き鳥屋さんから焼き鳥をくすねてきた猫が、車の底部の隙間からエンジンルームに侵入し、一時的に“滞在”していた痕跡ではないかと結論づけられていました。
意外と多い「エンジンルームに猫」トラブル
日本自動車連盟(JAF)や日産などによると、エンジンルームやタイヤの間に猫が侵入していることに気づかず、ドライバーがエンジンをかけてしまうというトラブルは年間を通じて発生しています。驚いてパニック状態になった猫が回転部分に巻き込まれたりすると、気づいた時には手遅れになってしまうという可能性もあります。
有効な対策としてよく知られているのが、車に乗る際にボンネットを叩いて猫に知らせる、いわゆる「猫バンバン」です。ナイトスクープ放送を受け、猫バンバンに言及するX投稿も目立ちました。また、エンジンをかける前にクラクションを鳴らすのも効果があると言われています。
JAFはさらに「日常的に猫を車に近づけない対策」も必要だとして、市販の猫よけグッズや忌避剤などを使うことも推奨。「痛ましい事故を防ぐためには、常に『猫がいるかもしれない』と注意することが大切です」と呼び掛けています。
ちなみに、エンジンルームに猫が侵入するのは寒い冬ばかりだとは限りません。JAFによると、2023年6月には「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」というロードサービスの要請が全国で343件あり、これは1月(19件)のおよそ18倍。6月は春生まれの子猫が活発に動き始める時期といい、トラブルが増えたのもそれが理由と見られます。
JAFは「注意すべきは寒さよりも子猫」と警鐘を鳴らし、春から夏に向かうこれからの時期も気を抜かないよう折に触れて発信しています。