モラハラ旦那が許せない!←でも仕返しなんて考えないで 一番の復讐は「別れて幸せになること」だから…夫婦カウンセラーが解説する“離婚の準備”

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モラハラ旦那が嫌いすぎる!離婚できる?

モラハラ夫と離婚するためには具体的にどうすればいいのでしょうか。モラハラ夫は執着心が強いうえ、自分は絶対に正しいと思っているため、多くの場合、自分が原因で離婚するという事態を受け入れることができません。このため、事前の準備が大切です。離婚のための手順や準備についてまとめました。

▽協議離婚を目指す

離婚を検討するときに、まず押さえておかなければならないポイントは「旦那が嫌い」という理由では離婚できないということです。モラハラや浮気、DVなど、嫌いになった理由が夫婦関係を破綻させるものでなくてはなりません。

このため、最初は協議離婚を持ちかけます。協議離婚とは、話し合いによって互いが離婚に合意することです。条件さえあえば離婚できるので、離婚原因を明確にする必要もありません。ただ、プライドが高いモラハラ旦那が離婚に応じることは少ないようです。相手が応じないようであれば、長々と話し合うのはやめ、すぐに離婚調停に進みましょう。

▽話し合いが無理なら離婚調停

相手と折り合いがつかず、協議離婚が難しい場合は、家庭裁判所に「離婚調停」を申し立てます。離婚調停は中立的な第三者である調停委員を交えて合意を目指す場です。調停委員に離婚もやむを得ないと認めてもらう必要があるため、離婚理由を説明し、客観的な証拠を示す必要があります。「旦那が嫌い」というだけでは、十分な理由とは認められません。

モラハラでの離婚が難しいのは、証拠が残りにくいことです。たとえ、一度や二度の会話を録音していても、調停委員に「ただの夫婦喧嘩ではないか」と受け止められるかもしれません。妻側も仕返しをしていれば「一方的な被害者」とは見てもらえない可能性さえあります。それだけに、離婚を考えたら、事前の準備や行動が大切になるのです。

▽調停が整わなければ離婚裁判

モラハラ旦那は世間体を気にする傾向があるので、離婚調停でも合意できる可能性はあまり高くありません。自分の行為がモラハラと認定されることには耐えられないでしょう。離婚調停が不調に終われば、離婚裁判に進むことになります。

離婚裁判で離婚が認められれば、旦那の意思にかかわらず離婚ができます。しかし、裁判のハードルは決して低くありません。離婚裁判が起こせるのは、民法が定める離婚の原因があるときだけです。その離婚の原因とは次の5つです。

   ◇   ◇

(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
2 裁判所は、前項第一号から第四号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。
引用元: e-Gov 法令検索/民法(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089)

   ◇   ◇ 

 裁判では離婚を求める側の主張が離婚の原因として認められるか、その理由によって夫婦関係が破綻しているとまで言えるかどうか、などが争われます。このため、相手の反論に備えて、十分な証拠を用意しておくことが重要です。

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