「高校生の時、少食の友達が『私こんな食べられんのやけど、お弁当残すとうちのオカン泣くねん…』と言うので【毎日お昼ご飯があるというわけではない】という程度に貧乏だった私はよくいただいていたのだが、友達と友達のお母さんが私のために多く持ってきてくれてるだけだった。十年以上知らなかった。」
投稿者の友人と友人のお母さんが自分のためにお弁当のおかずを多めに作ってくれていたという高校時代のエピソードがX(旧Twitter)で話題になりました。
投稿したのは、アメリカ在住のしまきさん(@readeigo)。高校時代の親友は日本に住んでおり、メッセージの交換や電話などで今も連絡を取り合っているとのこと。最近友人と電話をしている時、ひょんなことから毎日お昼ご飯を持ってこられなかったしまきさんに食べてもらうためにお弁当のおかずを多めに持ってきていたという事実が発覚しました。そのことを、しまきさんは10年以上知らなかったことから、今回の友人の突然の”告白”に驚くとともに感激したといいます。
そんな投稿を目にした人たちから「こ、これは沁みるお話を…」「泣ける!」などと感動のコメントがたくさん寄せられています。
「ちょっとその友達とお母さんをノーベル平和賞にノミネートされるよう働きかけてきます」
「帰りの電車でほんとにボロ泣きなんですけど」
「素晴らしい友人ですね」
「そういう友達がそばに居てくれた事に感謝しかないですよね」
「ちょっとその友達とお母さんをノーベル平和賞にノミネートされるよう働きかけてきます。授賞式には一緒に参加されてください。」
「ただただ涙です。良き友達で一生大事ですね」
多くの人が涙したしまきさんの高校時代のエピソード。どうして友人はお弁当のことを10年以上も黙っていたのでしょうか? しまきさんに聞きました。
お弁当の真相が分かったのは…「アメリカ⇔日本」電話をしていた時のこと なぜ友人は言わなかった?
──しまきさんに食べてもらうために、お友だちがお母さんにお弁当のおかずを多めに作ってもらい持ってきてくれていたのですね。
「普段は時差の関係でメッセージを交換するくらいなのですが、友人と友人のお母さんは深夜に仕事をする時があるので、途中で休憩した時にたまに電話をかけてきてくれます。その時に私が『残したらダメだもんね』と言ったら『あー、あれ実はオカンが多めに作ってたんよ。アンタがご飯食べたかどうか分からんって言うと泣く時もあったから嘘は言ってない』と初めて言われて。『えー!?そうなん!?』という話になり真相が分かりました」
──初めて真相が分かり、どう思った?
「まさか友人と友人のお母さまが多めに作って持ってきてくれていたとは夢にも思わず…友人が食べられないのを【食べてあげる】と人助けしていた気分でいたのでめっちゃ恥ずかしかったです(苦笑)。当時私がしてもらったことには及ばないですが、しばらくは感謝の気持ちを込めて毎月高級食材を送るつもりです」
──なぜお友だちは10年以上も言わなかったのでしょうね…。
「『そんなことわざわざ言わなくてもいいと思って』と、ずっと言わなかったそうです。今回教えてくれたのは、私が【友人が少食】と思っていることに対して『今は普通の1人前くらいは食べる』と訂正しておこうと思ったからみたいです」
──高校時代のお友だちとの関係は?
「高校時代、私は私も含めた女子3人グループで過ごし、それ以外の人とはほとんど話したこともなかったんですが、その友人は人気者タイプで他の人たちからも誘いが絶えない感じだったんですけれども、いつも私たちを優先してずっと一緒にいてくれました。高校時代の私たち3人は全員お互いを大親友だと思っていて。高校自体は問題が多い学校だったのですが、私たちはあの学校で良かったねと言っています」
──学生時代に”大親友”に出会えて良かったですね。一生の”宝”になりそう。
「高校時代の3人組はこれからお互いの人生がどう変わってもあまり左右されずに一生付き合っていくんだろうなと何となく思っています」