小3娘が「おつまみ」を日々研究開発…簡単すぎる逸品に「やってみたい」「すぐできる!」 作り方のコツは?

太田 真弓 太田 真弓

「地道に研究開発が進んでいる……信じられないくらい美味いこれ……」

小学校3年生の末っ子さんが作っては改善を続けているメニューを、父のyancyaさん(@yancya)がX(旧Twitter)で紹介し話題になっています。

熱心に作っているのは、透き通るほどに薄いチップスのようなもの。海苔が付いており、チップスは薄茶色ですこーし焦げ目がついていて、パリパリッと音が聞こえてきそうなフォルムです。

作り方は簡単。
1.ライスペーパーを濡らす
2.醤油を塗る
3.海苔を貼る
4.クッキングシートの上に並べて電子レンジ600Wで2分30秒 

「人生初ライスペーパーを買う時が来たのかもしれません」
「簡単にすぐできるおつまみですね」
「美味しくなる様しか想像出来ませんね」
「餃子の皮でやったことがあります」
「極薄のおせんべい!」
「ごま油も塗りましょう」
「少しみりんをつけてやってみたいな」

投稿には、その味が気になる方々からの反応が続々と集まっています。yancyaさんにお話を聞いてみました。

目指したものから路線変更し…誕生

――末っ子さんはなぜこちらを作ってみようと?

元々、長女が友達の家に泊まりに行った際に、バニラアイスをライスペーパーで包んだ「自家製雪見だいふく」が振る舞われたようで、それに感銘をうけてライスペーパーを買ってきたのがきっかけです。そこからライスペーパーでスイーツを自作するという試みが始まりました。

――最初は長女さんからだったのですね。

まずは「自家製雪見だいふく」を試してみたところ、ペーパー部分がまとまりのない塊になってしまい、アイスは溶けてしまって、失敗しました。もしかしたら、ライスペーパーの種類によって相性があるのかもしれません。

次に試したのは、ふやかしたライスペーパーにチョコソースを塗って食べるというものでした。これもいまいち形にならず失敗でした。この辺りから末っ子が参入してきた感じです。

――いよいよ、末っ子さんが!

さらに試したのは砂糖醤油を塗って電子レンジで加熱するというものでした。これは、砂糖が入っている事によって焦げが発生してしまって失敗だったのですが、醤油が生み出す“風味が良い”という知見が得られました。

――だんだんと完成に近づいてきています。

「ライスペーパーでスイーツを作る」という根本的な目的から、「おやつになりさえすればよい」という方針に切り替えました。そこで、砂糖醤油から砂糖を抜いたところ、概ね成功というものが出来上がりました。これが8月時点です。そこから、醤油を用いたライスペーパーチップスに、改良版として海苔を加えたものがジャストマッチして、完全な美味しさを実現することができました。

――上手く作るためのコツは?

電子レンジの機種によって「600W2分30秒」というのが適切ではない可能性があり、ご家庭ごとの設定を探る必要があるのが難しい点です。ただ、一度イイカンジの設定を見いだせれば、その後は同じ設定で再現性のあるレシピなのが良い点ですね。あとは、醤油を塗りすぎると焦げの原因になるので、控えめに塗ると良さそうです。

――ご家族みなさんお気に入りに?

かなり好評のメニューであり、出来上がると奪い合うように食べるという感じになります。何度でも簡単におかわりが作れるので、最終的にはみんな満足するというのがいいですね。

――ペアリングにお薦めしたい飲み物は?

日本酒やビール、ハイボールなどと合うと思います。ノンアルでしたら緑茶ですね。

――末っ子さんの試行錯誤力、お見事です。

結構ものづくりが好きそうで、2年生の時に「アプリを開発した」と数十枚のA5の紙にそれぞれ画面を書いていて、「ここを押すとこの画面にいく」みたいなものを組んでいたこともありました。お菓子や料理、自作カードゲームなどをちょくちょく作ってます。

◇    ◇

末っ子さんの、色々と試しながら改善し、完成させていく様子が目に浮かぶようです。その探求心を温かく見守るyancyaさんご家族も素敵ですね。

筆者もさっそく、しょうゆ+味もみのりで作ってみることに。1回目を耐熱皿でやってしまい、お皿にくっつきまくって失敗。2回目はきちんとクッキングペーパーを使用したものの600W2分で焦げ焦げに。3回目、時間を1分にして無事完成しました!やはり各ご家庭の電子レンジの設定がキーとなりそうです。パリパリ止まらぬ美味しさと色々とアレンジできそうなのも魅力。簡単で実験みもあり、お子さんとのおやつ作りにも良さそうです。

■yancyaさんX https://twitter.com/yancya

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