オンライン会議中に「内職」している人は約4割…理由は「内容が自身の業務に関係ない」「会議時間が長い」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

約4割がオンライン会議中に内職を行っている―。そんな調査結果が、与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(東京都中央区)が2022年12月に実施した「第1回 オンライン社内会議における内職の実態調査」で分かりました。また、内職を行う理由については、「会議の内容が自身の業務に関係ない」「会議時間が長い」などが挙げられたそうです。

調査は、全国の20~59歳の男女800人を対象にインターネットで実施されました。

まず、「オンライン社内会議で内職をしていますか」と聞いたところ、37.5%の人が「内職をしている」と回答しました。これを男女別にみると、男性は39.8%、女性は35.3%となり、男性の方が4.5pt高い結果となっていたほか、企業規模別では、企業の規模が小さくなるにつれ「内職をしている」と回答した人の割合が高くなる傾向がみられました。

一方、「オフライン(対面)での会議における内職の実施有無」では、「内職している」と答えた人は14.6%に留まり、オンライン会議での内職実施率の高さが際立つ結果となりました。

次に、「1カ月のうちに参加するオンライン社内会議の平均回数と総会議時間」を調査したところ、「1カ月の会議回数が5回以上」になると「内職している」人は半数を超えており、会議数が「月1回」(内職率26.1%)と「8回以上」(同54.7%)を比較すると、約30ptの差があるなど、会議数と内職実施率の関係性がうかがえる結果となりました。

また、「総会議時間」に着目すると、「90分以下」では「内職している」は2~3割であるのに対し、「91分以上」では42.0%と4割を上回っており、総会議時間が内職実施率に影響していることが推測できるといいます。

最後に、「オンライン会議で内職をしている」と回答した300人に対して、「内職を行う理由」を教えてもらったところ、「会議の内容が自身の業務に関係ない」(48.3%)、「会議時間が長い」(46.3%)、「発言する機会が少ない」(39.3%)といった回答が上位に並びました。

これを男女別、企業規模別、役職別にみると、男女別では、男性において「会議内容が自身の業務に関係ない」(52.2%)が半数を超えているのに対して、女性では「会議時間が長い」(46.1%)が最多となっています。

企業規模別では、「零細企業」や「中小企業」においては「会議時間が長い」(52.9%・39.4%)が最多であるのに対して、「中堅企業」では「発言する機会が少ない」(46.3%)、「大企業」では「会議内容が自身の業務に関係ない」(52.0%)が最多となっており、企業規模によって内職を行う理由の傾向が異なる様子が見てとれました。

また、役職別では「主任・係長」で「会議時間が長い」(52.5%)が半数を超え最多となっており、役職毎の会議への関わり方に差が表れていたそうです。

   ◇  ◇

調査を実施した同社は「オンライン会議において、出席者全員が会議に集中し、短時間で有効な意思決定ができるようにするためには、開催者、出席者の双方が、会議の頻度や、議論・進行の仕方について建設的に話し合い、生産性を高めていく姿勢が必要だといえるのではないでしょうか」と述べています。

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