みなさんは勤務先においてビジネスチャットを使っていますか。全国の20~60代の会社員男女1090人にビジネスチャットについて調査をしたところ、約4割の人が「勤め先でのビジネスチャットを使用している」と回答しました。また、使用しているビジネスチャットで最も多かったのは、社内・社外を問わず「Microsoft Teams」だったそうです。
『デジタル化の窓口』を運営する株式会社クリエイティブバンク(東京都千代田区)が、「ビジネスチャットの使い方に関するアンケート調査」と題して2022年10月〜11月の期間に実施した調査です。
まず、「勤め先でのビジネスチャットの使用有無」を聞いたところ、「使用している」は43.8%、「使用していない」は46.8%という結果になりました。
「ビジネスチャットを使用している」と回答した451人に「使用しているビジネスチャット」を聞いたところ、社内と社外を問わずダントツで「Microsoft Teams」(社内42.8%・社外38.8%)が最多に。次いで、「Slack」(社内12.6%・社外16.2%)と続いた一方で、社外では「使っていない」(19.7%)と回答した人も約2割となり、社内と社外でツールの使い分けをしていることが分かりました。
次に、「社内で使用しているビジネスチャットについて変えたい(リプレイスしたい)ですか」と聞いたところ、「変えたいと思う」(35.5%)、「変えなくても良いと思う」(38.8%)、「どちらともいえない」(25.7%)という結果に。
「変えなくても良いと思う」と回答した175人に、その理由を聞いたところ、「従業員に改めて浸透させるのが大変」(20.0%)、「社内文化に根付いている」(15.4%)といった回答が上位を占め、ツールを変更することによって、社内での説明等人的リソースが割かれることを懸念していることがうかがえたそうです。
調査結果を踏まえて同社は「サービス提供側に作業負荷を軽減するサポートがあれば、『変えなくても良いと思う』『どちらとも言えない』と答えたユーザーも積極的に『変えたいと思う』に転じる可能性があるのではと考えられます」とコメントしています。
続いて、ビジネスチャットの定番機能である「スタンプの使用」について調査した結果、50.1%の人が「スタンプ機能を使う」と回答した一方で、「スタンプ機能は使わない」と回答した人も40.6%いることが判明。これを世代別にみると、全体の回答に反して40代のみ「使わない」(49.2%)が「使う」(40.0%)を上回る結果となりました。
同社は「上下の世代間の橋渡し役として、文字や口頭など言語での表現を重視する傾向にあるといえそうです」と説明しています。
また、「スタンプを使用する際の抵抗感」については、取引先の相手に対して「使用するのは抵抗がある」(40.7%)と「どちらかと言えば抵抗がある」(17.0%)を合わせて57.7%となり、「抵抗がない」(7.4%)、「どちらかと言えば抵抗がない」(9.4%)を合わせた16.8%の約3倍という結果に。これを世代別でみると、50代(55.3%)では、20代の2倍超の人が「抵抗がある」と回答する結果になっていたそうです。
同社は「スタンプは便利な機能ですが、特に取引先に対しての使用は企業としてのイメージダウンにならないためにも慎重に使用を検討する必要がありそうです」とコメントしています。
最後に、「社内で使用しているビジネスチャットのコミュニケーションで気を付けていること」について聞いたところ、「あくまでも業務上の連絡であることを心掛ける」(72.4%)、「私語や雑談を控える」(46.2%)といった回答が上位を占める結果になりました。
同社は「リモートワークが多い職場などでは気軽に話かけづらく、コミュニケーション不足に陥る可能性があります。お互いの表情や感情が見えづらい環境だからこそ、『社内ではスタンプ推奨』など、社内のコミュニケーションはより伝わりやすい感情表現を積極的に心がけるのが良いかもしれません」と述べています。
◇ ◇
【出典】
▽デジタル化の窓口/40代は「使用しない」が約半数!ビジネスチャットのスタンプ機能への抵抗感 ~「ビジネスチャットの使い方」調査レポート~
https://digi-mado.jp/article/44958/