濱田龍臣の永遠のヒーローは2人 ウルトラマンジャスティス、もう一人は芋焼酎酌み交わし演技をジャッジしてくれる大切な存在

石井 隼人 石井 隼人
濱田プロ、語ります(撮影:石井隼人)
濱田プロ、語ります(撮影:石井隼人)

人、物、キャラクター。近年、自分の好きなものを徹底的に応援して愛でる“推し活”が流行っている。

きっかけはウルトラマンジャスティス

俳優の濱田龍臣(22)もその一人。3歳の頃に観た映画『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』(2003年)をきっかけに、ウルトラマンジャスティス推しになった。ウルトラマンジャスティスへの高純度の愛情ゆえに、特撮ファンから「濱田プロ」とリスペクトを込めて呼ばれている濱田。そんな濱田プロが語る“推し活”の魅力とは?

ウルトラマンジャスティス好きが高じて、SNSで自らの名前を伏せて応援アカウントを作った過去を持つ濱田プロ。「2003年公開の映画を観たときが初恋なので、ジャスティス推し歴は20年になります。そこからずっと片想いではありますが…」と推しとの出会いを振り返る。

濱田プロかく語りき

『ウルトラマンジード』(2017年)では主人公・朝倉リクを演じ、同じウルトラマンとしてジャスティスと同じ土俵に立ったわけだが「いやいや、ずっと片想いです。オタクとは面倒くさいもので、推しに振り向かれたらそれはそれで困る。適度な距離で見るのがいい。ジャスティスが道を歩いていたとしたら、僕は絶対に声はかけません。ジャスティスの邪魔だけはしないように、ただただ拝んで帰ります」と筋金入りだ。

昨今の“推し活”の広がりについて濱田は、お一人様時間の増えたコロナ禍が大きく関係しているのではないかと分析する。「僕の経験で言いますと、コロナ禍で成人式も同窓会もできず、仲間と大勢で集まって何かを楽しむという機会が減りました。一人の時間は増えるけれど、その時間をつぶすのは難しい。しかし推しという存在は、そんな一人だけの時間を華やかにしてくれる。推しとの安らぎの時間のために頑張ろうというモチベーションも与えてくれて、生きるために頑張ろうではなく、元気な推しの姿を見たいからこそ自分も頑張ろうと思わせてくれる。ある種の偶像崇拝なのかもしれませんが、推しがいることで日々の生活や精神が救われる人は沢山いるはずです」と代弁する。

 父親とのエモい晩酌

すなわち推しとは「自分が頑張る理由と精神的支柱になるヒーロー」だという。濱田にとってのヒーローはウルトラマンジャスティス。そしてもう一人、父親のことを指す。

20歳を迎えてからというもの、実家住まいの濱田は父と晩酌するようになったらしい。「20歳になったばかりの頃は父親から“お前と並んで酒を飲むなんて体がむず痒い”と言われたけれど、今ではその光景にも慣れたみたいです」と親子水入らずの時間が嬉しそう。

酒のつまみは、もっぱら仕事の話だ。「父とは芋焼酎の黒霧島を飲みながら仕事の話をよくします。仕事上の相談をしたりすると凄く共感を示してくれて“お前はやっぱり俺の息子だな”と言ってくれたりする。僕の出演作品もほとんど見ていて、演技の良し悪しをジャッジしてくれる。父は僕をここまで育ててくれた永遠のヒーローであり、自分をいさめてくれるありがたい存在でもあります」とリスペクトしきりだ。

3月24日公開の映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』では、殺し屋協会アルバイトのまことを演じる。兄・ゆうり(丞威)と共に、ちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)の殺し屋女子コンビの命を狙う。

「とても変なところが多いキャラクターですが、恋するまことの可愛らしい部分と殺し屋としての表情のメリハリがはっきりしていたので、そこを意識して演じました」と話している。

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