前田敦子が3歳息子を仕事場へ連れていく深いワケ さんま、鶴瓶、キムタク…遊び相手は超豪華芸能人

石井 隼人 石井 隼人

AKB48絶頂期のトップに君臨していた前田敦子(31)も、今では3歳の息子を育てる一児の母だ。敦子ママとしての教育方針は「働いている姿を子供に見せる」。物理的な状況がそうさせたものの、今では自分にとっても子供にとっても何物にも代えがたい英才教育になっている。

明石家さんまや木村拓哉と遊んだ我が子

出産し、仕事復帰してしばらくは仕事場に赤ちゃんを帯同するスタイルで働いた。「私は専業主婦のお母さんみたいにすべてのことができる母親ではないと自覚しているので、その代わり息子には仕事現場での私の姿をどこまでも見せ続けようと思いました。最初は物理的に仕事場に連れていかざるを得ない環境だったということもありますが、客観的に見ても物凄く恵まれた状況だと思うんです。息子はたくさんの人に色々と遊んでもらったり、抱っこされたりするわけですからね」。

幼い息子は明石家さんまや笑福亭鶴瓶に抱っこされ、木村拓哉とも遊んだ。三浦友和からはファーストシューズをプレゼントされたという。確かに恵まれた状況だ。「なんて豪華な遊び相手なのかと(笑)。その特別感をいつかわかってくれる日が来るだろうと思って、色々な人に遊んでいただいています。芸能界の一線で活躍している先輩方はどなたも特殊能力の持ち主ばかりなので、私だけでは教えられない感性を教わっている気もします」と目を細める。

こっちが遠慮したら負け

たまに実母がヘルプとして同行してくれることも。これが思いもよらぬ感情を前田にもたらした。「自分が演技をしている姿を実の母に見られるって…。一番くすぐったいこと。ずっと授業参観みたいな感覚で、私も英才教育を受けているような気分。それを経た今では恥じらいというものがなくなりました」と照れ笑い。

我が子を仕事場に連れていく行為は、映像業界においての労働環境改善にプラスに響きそうだ。「最初は『子供が泣きだしたらどうしよう』と思ったけれど、こっちが遠慮したら負けだぞと(笑)。現場の方々も優しくて『連れて来ていいよ』と言ってくれるので、それを鵜呑みにしています」と各所の受け入れ態勢に感謝する。

息子がベテラン女優にゾンビ指導

息子は前田がどんな仕事をしているのかを理解しているという。嬉しい出来事が最近あった。「舞台の稽古場に連れて行ってしばらくして『ママの舞台が見たい!』と言われたときはビックリしました。私が出演している作品は何度も見たがって『どうしてこの役なの?』『どうしてここにいるの?』と聞いてくる。面白がってだとは思うけれど…」と照れ臭いがちょっと誇らしい。

将来的に子供が役者の道に進む可能性も?それどころか鬼演出家の片鱗を見せている!?「うちの子はゾンビの真似が上手くて、共演者の方々に演技指導をしているときがあります。白石加代子さんに『ほらゾンビやって!違うよ、こうだよ!』と身振り手振りでゾンビの演出をしていたときはさすがに血の気が引きました」と恐縮しきり。

子育ては親育てだとはよく言われること。前田も自身の成長を実感している。「子供が生まれたことで人生の勢いに拍車がかかっているような気がします。そしてすべてに対してフラットな気持ちを持てて、何か一方に偏らなくなった。躓いている感じもしないし、何かが飛びぬけて好きで周りが見えないということもない。まんべんない感じで、身軽になった気がします」。そんなママの軽やかな身のこなしを、我が子もしっかりと見つめているはずだ。

主演映画『もっと超越した所へ。』の公開控える

主演映画『もっと超越した所へ。』が10月14日から全国公開。稀代の劇作家・根本宗子自らが“映像化不可能”と言われた伝説の舞台を大胆なアレンジで脚色した。クズ男を引き寄せてしまう4人の女性の恋愛模様と、彼女たちの意地とパワーが引き起こすミラクルを描く。前田は、甘え上手な束縛系ヒモ男・怜人(菊池風磨)に押し切られてしまうデザイナーの真知子を好演している。伊藤万理華、オカモトレイジ、黒川芽以、三浦貴大、趣里、千葉雄大ら実力派勢の共演も注目されている。

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