インターネット上で「ストッキング離れ」なる言葉が話題になり、一部の女性たちからは「伝線しやすい」「履いた瞬間に破れたことがある」などネガティブな意見が上がっています。
イラストレーターの「せるこ」さんもストッキングに苦い記憶を持つ一人。SNSで「ストッキング離れ」という言葉を見かけた瞬間、当時の記憶がよみがえり、自身の経験を1枚の漫画にまとめました。「私がストッキングに翻弄されてたとき」。
「なんでストッキングすぐ死んでしまうん?」
せるこさんは以前、4年ほど営業職として外勤業務に従事していました。ストッキング着用は会社の規則ではなかったそうですが、「私は体型的にパンツスタイルよりスカートが合い、身だしなみとして着用していました」。
ストッキングは生地が薄いため、木製の椅子などに引っかかると一発で穴が開いてしまいます。また、トイレに行くたびに慎重に脱ぎ着しないといけませんが、それでも爪や指が引っかかって穴が開き、そこから線が伸びる伝線状態に。こうなると履き替えるしかありません。「なんでストッキングすぐ死んでしまうん?って泣きそうになっていた」と振り返ります。
「地方での車移動が主だったため、常に営業車に予備のストッキングも積んでいたのですが、予備が切れている時に限って破れ、コンビニやドラッグストアなどへ買いに走り、商品の選択肢が少ない中から選び、それもすぐ破れるーーというループに苦しめられました。トイレの個室での履きにくさ、暑さ、時間のなさなどにイライラしている時に破れる絶望感は印象深いです」
現在は家庭を持ち、生活も変化したせるこさん。「今はガウチョパンツや長めのスカートが多いので、タイツや膝下丈の靴下で快適です」と伝線のストレスから解放されホッとした様子でした。
漫画を読んだ読者からは「私もしょっちゅう伝線してました」「すごく共感します」「あるあるです」「値段が高いのを履いた時に限って伝線します」「就活のとき地獄だった」「ストッキングで破産しそうになった」「会社に買い置きしてます」などの声が寄せられています。
せるこさんのイラストや漫画はツイッター(@seruko)で見ることができます。