虎三郎ちゃんが家にやって来たのは、生後推定3カ月のとき。
「2016年8月、生後推定3カ月くらいでした」
X(旧Twitter)ユーザー・キジトラ虎三郎さん(@TH82624015)は、いつものようにランニングして家に帰る途中、近所のおばあちゃんから声をかけられました。
「猫が公民館にいるから飼わないかと声をかけられました。それが、虎三郎です。当初は、突然だったこともあり、一緒に暮らすとは思っていませんでした。ところが、あまりにもガリガリに痩せていたため、家に連れて帰り、ごはんを食べさせたあと、もといた場所に戻したのです。すると、虎三郎は、自ら家まで戻って来て倉庫で寝始めました。その姿を見て、私に助けを求めているのだと思い、保護したのです」
当時、体重300グラムほどだったという虎三郎ちゃん。わずかに残った力をふりしぼって、飼い主さんのもとへやって来ました。こうして、虎三郎ちゃんと飼い主さんの新たな暮らしが始まったのです。
新しい生活の始まり
家族の一員として迎えられた虎三郎ちゃんは、すぐ新しい生活に順応したといいます。
「保護してから大変だったことは何もないです。トイレの失敗もなく、病気をしたこともありません」
飼い主さんにとって、虎三郎ちゃんと過ごす日々はかけがえのないものになりました。
「毎日、元気な虎三郎を見ることができるのが嬉しいです。帰宅すると、玄関までお迎えに来てくれるなど、いつも癒やしを与えてくれます」
初めて猫と暮らす飼い主さんにとって、虎三郎ちゃんは頼もしい存在に。健やかで元気な姿が、大きな喜びをもたらしているようです。
虎三郎ちゃんに伝えたい思い
あの小さく今にも消えてしまいそうだった虎三郎ちゃんは、すくすくと成長し、今年8歳になりました。
優しい飼い主さんに見守られながら、のびのびと暮らしています。
「虎三郎は、めちゃくちゃビビりなんです。家に知らない人が来ると、猛ダッシュで2階の寝室へ。カーテン裏に隠れてしまいます」
そんな虎三郎ちゃんに、飼い主さんは今、伝えたい言葉があるそうです。
「虎三郎に『家族になってくれてありがとう!』と伝えたいです。そして、これからも病気をせずに、ずっと元気に過ごしてもらいたい。ただそばにいてくれるだけで幸せです」
お互いに寄り添いながら過ごした8年。その絆は日々深まり、当たり前のようで特別な時間を紡ぎ続けています。虎三郎ちゃんの健やかな成長と、家族の愛がこれからも幸せに満ちたものでありますように。