1歳のわが子が頭にけが→夜間救急の医師・看護師「その場を見てた人はいませんか?」と疑いの眼→母の潔白を証明したのは

中将 タカノリ 中将 タカノリ

怪我した子供を病院に連れて行ったところ、虐待を疑われてしまったというお母さんのエピソードがSNS上で大きな注目を集めている。

「夜間救急で明らかに虐待を疑われた いや。でもそうですよね。我が子がバウンサーでふざけて後頭部から転倒してお魚焼くグリルの網で頭を切りましたって言ったら怪しむよね。網で頭殴ったか疑われるよね。嘘じゃないんですよ…我が子…気付くとグリルの網を振り回してるんです…イタズラするんです…」と件のエピソードを紹介したのは一児の母で看護師のよっしーさん(@siroyoshi88)。

いたずらの挙句、グリルの網で頭を切るという珍しい怪我をしてしまったよっしーさんのお子さん。自身も看護師であるよっしーさんのこと、年々増加する児童虐待を早期発見すべく医療現場でもチェック強化しているのだと理解はできるが、やはりいわれもない疑いを向けられるのは辛いものだ。

よっしーさんの悲しみの声に対し、SNSユーザー達からは

「私もスーパーの棚で子どもの目尻をケガさせた時に場所が場所だけに小児科夜間受診しましたが、虐待疑われました。全身観察されて、あ、、。ってなりました。仕方ないんだろうけど地味に傷つく。」
「小児整形の先生に『子供の骨折はまず虐待を疑え』と教わりました。もちろん、例外の方が多いと思いますが、その先生の『持論』なのかもしれないですが、虐待の放置が一番悲惨な結果に至りやすいとかで。」(※医師からのコメント)
「働き始めた時に小児の外傷や転落は虐待の目線を持ってと教わりました。お母さんの態度とか子のお母さんへの反応とかも見てなのでその場ですぐ隔離の事例はまだみたことないです!でも、疑われた方は悲しいですよね。」(※看護師からのコメント)

など様々な共感と励ましの声が寄せられている。

投稿したお母さんに聞いた

よっしーさんに話を聞いた。

ーーお子さんの年齢、今回のお怪我の程度をお聞かせください。

よっしー:1歳半です。頭頂部に1センチ未満の切り傷で軽度の出血がありました。

ーー看護師、医師からの度重なる質問をうけたご感想をあらためてお聞かせください。

よっしー:看護師さんからは「バウンサーには息子が自分で乗ったんですが?」「どうしてグリルの網が落ちてたの?」と聞かれ、(子どもがイタズラで遊んでて床に落ちていたと説明すると、「……自分で持って来た…!?全然、理解出来ない」と言われ困りました。また、「その場を見てた人はいませんか?」とも医師と看護師さんの両方、計3人から聞かれました。その後、若い看護師さん、ベテラン看護師さん、そして医師が診察の時に子どもに話しかけて、さり気なく「他に痛いところ無いかな?」と言いながらわざわざ洋服を脱がせて全身を確認しているのが分かりました。

ーー疑いは晴れましたか?

よっしー:怪我のほかに異状はなく、子どもが「ママ!抱っこ!」と私に手を伸ばしたりする様子を見るとちょっと安堵したような感じで、その後は一般的な頭部の打撲時のフローチャートを用いながら普通の診察に戻りました。虐待を疑われてるな…と思って少しショックな気持ちはありつつも、そのくらいの視点で小児の怪我を診てくれるのは安心かなとも思いました。そのくらい疑って見ないと昨今の虐待は防げないのかなとも思います。

ーー今回の反響へのご感想をお聞かせください。

よっしー:実際に診察へあたってる医師の方からのコメントもあったり、同じ経験をしたという人も居たのでちょっとホッとする部分がありました。

◇ ◇

医療現場が子供の親にあらぬ疑いをかけなくてもいい社会になってほしいものだ。なお、今よっしーさんは、今回のお子さんの怪我を通し、あらためて土日祝日や夜間に小児を受け入れてくれる病院の少なさに驚いたということ。こちらも早期の解決は難しいかもしれないが、各方面の一層の努力を願いたい問題だ。

よっしーさん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/siroyoshi88

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