子どもの成長は、ふとした瞬間に感じるものです。いつものように遊んでいる姿や会話の中で、突然大人びた言葉や感想を口にすることがあります。特に妹や弟など、身近に年下の子どもがいると、その影響で成長が早まることがあるのかもしれません。
日常系漫画をX(旧Twitter)などで投稿している、作者のパパ頭さんも自身のお子さんの成長に驚かされている様子を描いており注目を集めました。
パパ頭さん家族のなじみの公園へ足を運んだ際、弟くんが滑り台で遊んでいるところを見ながら、お兄ちゃんがなにやら考え事をしている様子です。そのことに気付いたパパ頭さんが声を掛けてみると、「ちょっとおもいだしちゃって」と胸の内を語り始めました。
昔、兄弟がもう少し幼かった頃。同じ公園の同じ滑り台で遊ぼうとした弟くんを、心配したお兄ちゃんが抱っこして滑ってあげたそうです。記憶の中の弟くんは、滑り終わった後に怖くて泣いていましたが、今では弟くん一人で楽しく遊べている姿に成長を感じ「おおきくなったなあ」とこぼすのでした。
弟くんの成長に対するお兄ちゃんの感想が幼い子どものものとは思えず、パパ頭さんも心の中で「視点が親」と突っ込まずにはいられなかったようです。普段から尊い兄弟愛を目撃しているパパ頭さんに、同作について詳しく聞いてみました。
ー同作で描かれていた公園は、よく遊びに行かれる馴染みの場所でしょうか?
馴染みの場所です。この公園を気に入って引っ越しを決めたくらいで、今でも定期的に遊びに行っています。
ー「視点が親」というコメントを拝見しましたが、お兄ちゃんに対して「おおきくなったなあ」と感じた直近のエピソードはございますか?
兄は今年から小学校に入学したのですが、幼稚園の頃と比べて出会う人間の数も増え、さまざまな経験を積んでいるようです。
なかには思うようにいかないこともあるようですが、そのおかげもあってか、すぐに結論をださず、忍耐強く時間をかけて判断する傾向が強まっているように思います。そんな変化を感じた際に、「おおきくなったなぁ」と感じます。
ー日頃から兄弟仲良く過ごされていることとお見受けしましたが、中でも「兄弟愛」が感じられた出来事があれば教えてください。
弟が何か良くないことをして私から注意を受けるという場面において、弟自身も懸命に自分の立場や考えを主張するのですが、どうしても言葉が足りず説明しきれないことが多いです。そんな時に、後ろで様子を見ていた兄の方が代わりに弁護してくれることがあります。
何か自分に利益があるわけではなくとも、弟のために言葉を尽くしてくれている様子に、穏やかな愛を感じます。
ー逆に、兄弟喧嘩することはありますか?
弟がわがままを言いすぎて兄が困ってしまい、一緒に楽しく過ごせなくなってしまった際に、喧嘩ではありませんが兄の方が静かに場から退出してしまうことがあります。そういう時、兄は大抵自室で本を読んで過ごします。
しばらくは弟も意地を張っているのですが、やがて寂しくなってくるのか、涙ながらに兄のところに謝りにいき、仲直りしてまた2人で遊んでいます。
ー最後に、もしも将来、お子様たちが本当の親の立場になった時に子供の時には伝えられなかった思いを伝えるとしたら、どのような言葉を掛けたいと思いますでしょうか?
自分自身の人生を楽しむことをどんな時も忘れないでいてほしい、と伝えるかもしれません。
親になっているということは、パートナーや子供に対して責任を負う立場におり、そうした他者との連帯の中に喜びを見出す選択をしているものと推察します。
ただ責任にばかり着目してしまうと、自分自身を後回しにしてしまうことも少なくないかもしれません。それが必要な時もあるでしょうが、子の親としては、子自身の幸せをまずもって願いたいです。
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