小6娘の自由研究「どうしてきょうだい喧嘩が起きるのか」 夏休み中の100バトルを記録する探究心がすごすぎ「研究者に向いている」

宮前 晶子 宮前 晶子

「長女の自由研究『どうしてきょうだい喧嘩がおこるのか?』ができたようです。 長男のコメント「喧嘩はしていない」 深い。探求は続く。」ある小学6年生の女の子の自由研究が、「神自由研究!」「素晴らしい」「鋭い!」とSNSで大きな話題に。投稿主であるお父さんに聞きました。

そろそろ、終盤に差し掛かった夏休み。刻々と迫る2学期に向け、宿題に必死で取り組んでいる子どもたちもいるでしょう。特に、自由研究は自由なだけに悩ましいもの。そんななかで話題になったのは「きょうだい喧嘩」をテーマにした自由研究です。対象は小学6年生である長女自身、8歳の長男、5歳の次女、3歳の次男です。

きっかけ、方法、記録、家族それぞれのコメント、また写真では伏せられていますが考察まで、しっかりとまとめられています。特筆すべき記録のコーナーでは、100バトルをもとに、だれとだれが一番よく喧嘩したのか、原因はなんなのかなどが細かく記されています。

取材を申し込んだところ、4児のお父さんが応えてくれました。

100バトル集約、研究中は喧嘩しながらメモ取り

――自由研究のテーマが兄弟喧嘩であること、4児の父様はいつ知りましたか?

「夏休みが始まって数日してからです。それで、7月末あたりに、娘が『兄弟喧嘩はなぜ起こるのか』をテーマにしようとしていると知り、『誰と誰が喧嘩して原因と結果のデータをとるところから始めるらしい。どうなることやら』とツイッターでもつぶやきました。ですので、一時は喧嘩待ちという、変な状態にもなりました(笑)」

――では、ご家族公認での研究だったんですね。どれぐらいの期間、研究に費やしたのでしょう?

「研究結果をまとめたシートに書いてある100バトルは10日ほどで到達したようです。 夏休みは兄弟喧嘩が多いので。7月末から10日ほどで100バトルのデータを取って、その後、集計してまとめたようです。シートに書いたのは2日ほどだと思います」

――ということは、娘さん、自分が喧嘩中も冷静にデータを取っていたということ?

「まさにそういうことです。 怒りながらメモってました。変な状況です。 長男は『書くなー!』と叫んでたこともありました」

――当人たちは、それぞれに真剣だと思うけど、すごいカオスで、笑えますね!課題発見→現状把握→分析→考察と、今の子どもたちが身につけておくと良いと言われるロジカルシンキングが、この自由研究に集約されているなと感じました。

「うまく言っていただきありがとうございます。折りに触れ、人並みですが論理的に考えたり、多面的に考えるように、ということは意識しているかもしれません。

私も最初に見た時に、ちゃんと研究になってて、データを見てるだけでも楽しいと思いました。喧嘩の原因の後半のくだらなさも笑えました。『たたく』が1位なのは反省して対策します」

――自由研究を終えて、娘さんは何かおっしゃっていましたか?また、4児の父様は何か声かけされましたか?

「娘は『やっぱり長男だった』と。僕は『予想通りの結果でも、予想通りの結果が得られたというひとつのデータは価値がある』と話しました。フォロワーさんの受け売りなんですけど!」

家族で共有する夏休みの面白い思い出になった

リプライにも、

「データのまとめ方が11歳とは思えないほどいろんなパターンを考慮していますね! 抜け目のないこのまとめる力は将来必ず役に立つので長女ちゃんの中で大事に育ててほしい」
「11歳でここまで論理的に順序だてて研究出来るのすごい」
「喧嘩がなぜ起こるのかという疑問を抱くその発想自体も面白い」
「100件という膨大なデータ採取、細かい解析、論文のような章立ての順序…感心です!!未来の学者さんを見ているようです長男くんは哲学者かな…?」
「これは凄い。様々な角度から喧嘩を分析することで、その事象を説明しようとしている。社会科学の研究者に向いている。本当に凄い」
「いいね100回くらい押したいです。小中学生自由研究は、なぜか理科的なものがクローズアップされやすいですが、身近なところでテーマを見つけるからこそ多くの人の興味をそそりますね!いや素晴らしい!」
「親も記録としてつけとくべきだった!」

と研究を称賛する声や

「長男のコメント面白すぎる」
「次男の「みんな大好きだよ」が優勝!」
「素敵な4きょうだい」という声、
「実際に長男さんが小6になった時に試して欲しい」
「「どうして夫婦喧嘩は起きるのか」未来の研究結果も楽しみ」

など続編を待つ意見も。4児のお父さんは、一つひとつに目を通したと話します。

――それにしてもすごい反響で!ツイート後1日で24.5万件のいいね!がついてます。

「大変驚いています。むしろちょっと反響の大きさにビビっています。

7月末のツイートに、また結果教えてくださーい、のリプがあったので、かなり軽い気持ちで今回のツイートをしただけだったので」

――印象に残っているリプライはありますか?

「どのリプライも楽しくてひとつに絞れません。 みんな子育ての戦友なんだなと思います」

――お父さん、お母さんもコメントを寄せて研究に協力していますが、ご夫婦ではどんな会話を?

「データや得られた考察を見て二人で感心していました あらためてデータで出されると反省する面もあります。とは言え、なかなか思い通りにもならないのが子育ての楽しいところ。他の家庭の状況も見てみたいね、と話していました」

   ◇   ◇

最後に、これだけは伝えたいと4児のお父さん。「本人たち仲悪く見えてたら辛いのですが、4兄弟姉妹、特に長女と長男はとても仲良くて楽しくやってます。衝突も多いですがどちらも負けてなくてやりあってるので、度が過ぎない限りは見守るようにしています。 僕も夏休みの面白い思い出ができました。 ありがとうございました」。

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