岸田首相「異次元の少子化対策です!」→現役世代「その前にこれやって!」→子ども預かり、家事代行

ココハレ ココハレ

岸田文雄首相が「異次元の少子化対策」を打ち出しました。児童手当を中心とした経済的支援の強化や、子育て家庭向けのサービスの拡充などが挙げられています。

少子化対策に再び注目が集まる中、子育て真っただ中のお父さん、お母さんが必要としてる子育て支援はどんなものなのでしょうか。子育てウェブメディアで「あるとうれしい子育て支援」を聞きました。

多く上がったのは「子ども預かり」と「家事代行」。「しんどい時に助けてほしい」という切実な声が寄せられました。

ちょっとでいいんです、子どもを見ていてください!

「子育て支援」というと、ニュースでよく見るのが「出産一時金」「クーポン」など金銭面での支援。お金はもちろんありがたいですが、お父さん、お母さんは「今、子育てが大変なのを助けてほしい」と求めています。

・県外からの移住者で、周りに親族もいないので、子どもを一時的に預かってくれる支援があればうれしい。保育園などにはあるが、気軽に利用できない(32歳お母さん)

・当日のお熱や病気で急きょ保育園をお休みする際の、事前予約なしの当日預かり保育サービス的なもの(48歳お母さん)

預かりニーズが特に多かったのが毎日のお買い物です。

・子連れの買い物を苦痛に感じることがありました。歩き始めてカートに乗るのがイヤイヤ、カートから降ろすとあちこち行き回り、レジの間に店外に出て行きます。会計や袋詰めしてる間にお店の方が手伝ってくれたら助かるかな…(43歳お母さん)

家事代行を頼んでみたいけれど…無料券、割引券が欲しい!

「家事代行」を求める声も切実です。

・日々の家事代行!2歳の息子の寝かしつけまでを終えて、ほっとした瞬間に荒れ放題、めちゃくちゃな部屋を冷静に見た時に思います(34歳お母さん)

・里帰りができなかったので、新生児期から生後3カ月くらいの時に家事を任せられる人が来てくれたらなと思った。夫に夜勤があり、あと1人の人手が欲しかった(35歳お母さん)

自治体からの子育て支援として無料券や割引券をもらえたら、安心材料にもなります。

・体調の悪い時や仕事が忙しい時に、家事を代行してくれるサービスなどを無料、割り引きで利用できるような券があればいいなと思います。子どもを預けられても、その時間に家事をしていると、結局自分のことは後回しになります(41歳お母さん)

子どもが大きくなると、子育て支援が減る…相談場所が欲しい

乳児期は子育て支援がたくさんありますが、就園、就学と、子どもの成長とともに減っていきます。

・「1年生の壁」を感じます。児童クラブは午後6時半ぐらいまでだとありがたいです。追加料金を払うなど、考えてもらえないでしょうか(38歳お母さん)

・学校からの帰りに、親の代わりに子どもを見てくれる場所や人。親が仕事をしている家庭ばかりが支援されていて、核家族は厳しいところがたくさんあります(35歳お母さん)

「子育ての相談をしたい」という声も。

・乳児への子育て支援が多いなと感じます。年齢が高くなっても相談できる場所が欲しい(36歳お母さん)

・子どものイヤイヤ期、反抗期が重なっていて、メンタル的にしんどい。親のメンタルケア的な支援があるとうれしい。日曜日に支援センターのような感じで子どもを遊ばせつつ、話を聞いてもらえる場所があれば助かるのにな(29歳お母さん)

地域子育て支援センターの利用条件の緩和を求める声も多数届きました。

・赤ちゃんの時はよく支援センターを利用させてもらったが、園に入ると行きにくくなった。土日祝日のお休みや、在園児NGなどが理由です(31歳お母さん)

・支援センターに小学生は行けない。休日ワンオペが多いため、子ども全員を連れて支援センターが利用できないのはつらいです。いろんな子がいるのは分かりますが、部屋の隅に読書コーナーをつくり、せめて低学年まではそこでだったら過ごせるというふうに、限られた支援センターだけでもしてほしいです(38歳お母さん)

お父さんを子育てのマイノリティーにしたくない!

男性の育休制度が変わり、数カ月単位で取得するお父さんも増えてきました。お父さんからは「マイノリティー過ぎてつらい」という声が届きました。

・男性で育児休業を取得しましたが、マイノリティー過ぎて居心地の悪さを感じることがある。取得する人が増えれば感じないのかもしれませんが(35歳お父さん)

お父さんへの支援の大切さは、お母さんたちも感じています。

・産後、「ガルガル期」になるママたちに、パパさんたちは戸惑うことから始まると思います。パパさんたちの悩みや困りごとを気軽に相談できる場やコミュニティーがあればいいなぁ(38歳お母さん)

・産前産後にママがどんなことで困るのか、どこを補助してあげたらいいのか、「『手伝う』は禁句」などをパパに教える講座があったらいいですね。「うんちの時はおむつを換えない」というパパが多いようなので、赤ちゃん人形のお尻に緑のスライムみたいなのを付けたおむつを換える→色をだんだんうんち色にしていく、と段階を踏んでやってみたら、拒否感・抵抗感は少なくなるんじゃないかな(40歳お母さん)

おむつ代補助、赤ちゃんグッズのシェア、公園をきれいに…「かゆい所に手が届く」ような支援をお願いします!

お父さん、お母さんが求める支援は多岐にわたりました。

・物価高騰で生活費がギリギリなので、子育て世帯全体に給付金があったらいいなと思う(32歳お母さん)

・おむつ代、お尻拭き代、ミルク代など、子育ては思っている以上にお金がかかることがたくさんあります。そのような支援もしてもらえると、本当に助かります(32歳お母さん)

・食事用のいす、沐浴用のおけ、バウンサーなど、部屋に置くと大きい物&使う時期が一瞬の物を貸し出してほしい(30歳お母さん)

・児童公園など小さな公園もきれいに整備してもらえたら、利用しやすくなります。ごみが散乱していたり、夏場は草が生え放題で蚊が発生したりと、子どもを遊ばせる環境ではないかなと思います(37歳お父さん)

・夫婦間での有給共有制度。どうしても母親の有給ばかりがなくなるので、父親の有給をシェアできる制度が欲しい(36歳お母さん)

「子育て支援を検討するなら、今の子育ての現状を知ってもらいたい」と、お父さん、お母さんは考えています。困っている点を助けてもらえる「かゆい所に手が届く支援」が増えていくと、より子育てのしやすい社会になるのではないでしょうか。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース