子どもが大好きな甘いお菓子・チョコレート。お菓子売り場には幼児向けのチョコがあふれていますが、他のお菓子に比べて「食べさせていいの?」と迷いませんか?
子育てウェブメディア「ココハレ」に「チョコは何歳から食べさせたらいいの?」という疑問が届きました。そこで、100人のお父さん、お母さんに聞きました。お子さんの“チョコ解禁”はいつですか?
チョコ解禁は「2歳」が最多。「チョコ=虫歯」のイメージに悩みつつ…
調査はココハレLINE公式アカウントで実施。女性93人、男性7人から回答がありました。第1子のお子さんについ聞きました。
子どもに初めてチョコレートを食べさせた“チョコ解禁年齢”は「2歳」が最多。「3歳」「1歳」と続きました。「気にせず食べさせた」という人もいれば、「虫歯になるのでは」と心配しながらの人もいました。
・「チョコ=虫歯」のイメージがあったのと、甘みが強いので、果物など自然の甘みのある食べ物を食べなくなるんじゃないかと不安に思いました(29歳お母さん)
・2歳で食べさせましたが、「もう食べさせてるなんて信じられん!」みたいな周りの目も気になったし、「チョコは3歳から」という謎の都市伝説を聞いて、気が引けた(29歳お母さん)
「友達が…」「おじいちゃんおばあちゃんが…」チョコ遮断は難しい
チョコを完全に遮断するのは難しい?!「まだ食べさせる予定じゃなかったのに…」という声も寄せられました。
・友達と遊んでいる時に友達がチョコ入りパンをくれました。すぐさまぱくっと食べられました。友達と子連れで遊ぶからにはチョコや甘い物を回避できないと思い、諦めました(43歳お母さん)
・悩んでいましたが、おじいちゃん、おばあちゃんが食べさせてしまってました(45歳お母さん)
・なるべく食べさせないようにと思ったが、保育園でチョコが入ったおやつが出た(33歳お母さん)
1~3歳児の保護者には「食べさせていない」という人もいました。
・チョコの味をまだ知らなくていいかなと思った。最近、子ども同士の話でチョコの存在を知り、食べたいようなので、5歳の誕生日で解禁予定(34歳お母さん)
チョコ解禁年齢、歯医者さんのおすすめは?
子どもとチョコレートについて、歯医者さんはどう考えているのでしょうか。ココハレ編集部が高知県歯科医師会の野村和男会長、野村圭介専務理事に聞きました。
――子どもは甘いお菓子やジュースが大好きです。親として、どうやってコントロールしたらいいのでしょうか?
「子どもにとっておやつは、朝ご飯、昼ご飯、晩ご飯の3食では足りないエネルギーを補う大切な『補食』です。おやつは時間を決めて食べさせて、『食べたら磨く』が基本です」
――「食べたら磨く」を実践したいのですが、子どもは仕上げ磨きを嫌がりますよね。どうすれば上手にできますか?
「特に1歳半前後の子どもはどうしても嫌がりますね。3歳ぐらいになると、歯磨きを理解し、上手に磨かせてくれるようになることが多いです。
ポイントは歯磨きで痛い思いをさせないこと。お父さん、お母さんが『早く終わらせなきゃ』と焦ってしまうと、感情的にもなりますし、無理に磨いてしまうことになります。
歯に歯ブラシが当たっても痛くはないですが、歯肉に当たると痛いです。嫌がる場合は歯と歯肉の境目は意識しなくていいですので、歯を中心に磨いてください」
――ズバリ、歯医者さんが考える“チョコ解禁”は何歳ですか?
「ココハレのアンケートでは1~3歳が多いですが、歯科医としてはまだ早いかな…。歯根がある程度完成し、歯科診療もやりやすくなる 4~5歳頃から与えてほしいところです」
――なんと!昔から言われる「チョコは3歳から」より遅いんですね。
「歯の根っこである『歯根』は、3歳児ではまだ完成してないので、虫歯になった時の治療が難しいんです。だから4~5歳が理想ですが、そうもいかないご家庭もあるでしょう。
――そうですね。わが家では3歳からと思って、既に食べさせちゃいました…。
既に食べさせている方は、チョコレートなどの甘いおやつと歯磨きをセットにしてみてください。『チョコを食べてもいいけど、食べたら歯磨きしようね』と声を掛け、親子で一緒に、楽しく磨いてもらえたらと思います」