昨今では2馬力で家計を支える共働き家庭が増加しています。そこで、共働き家庭で、大学生以下の長子を持ち、かつフルタイムで働く全国の20~40代の女性2000人に「共働きママのお金に関する調査」を実施したところ、世帯預貯金の平均金額は「1077万円」であることが分かりました。また、生活費全般の負担の仕方については、約6割の人が「二人で出し合って一元管理して負担している」と回答したそうです。
株式会社ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区)が運営する『イマドキファミリー研究所』が、2022年8月~9月の期間にインターネット上で実施した調査です。
同調査によると、「共働き世帯の預貯金(学資保険や積立型保険等も含む)」は、「300万円未満」(26.6%)が最多に。「600~1000万円未満」(17.8%)、「300~600万円未満」(17.6%)と続き、平均金額は「1077万円」でした。
世帯の預貯金額「600万円未満」が4割を超えた一方で、「1000万円以上」の世帯も約4割を占め、世帯預貯金額は二極化している様子がうかがえました。また、45~49歳の共働きママ層では、預貯金額「2000万円以上」が25.7%と高くなっており、年齢が上がるにつれ着実に預貯金額を増やしている堅実な姿が垣間見えたといいます。
また、「お金に関する意識」については、72.8%の人が「二人で働いていても、将来(老後)の生活に不安を感じる」と回答。これを預貯金額1000万円以上の世帯に絞っても、6割以上の人が不安を感じており、多くの共働きママが将来への不安を感じている状況が明らかに。
そのほか、「二人で働いていても、倹約していく意識の方が強い」(62.0%)、「子供の教育費が払えるか心配だ」(62.5%)など、倹約意識が高いことや、子供の教育費に対する不安が顕著に見られたそうです。
次に、「生活費の負担の仕方」を聞いたところ、「二人で出し合って一元管理して負担している」(58.3%)と「費目ごとにそれぞれが負担している」(18.0%)を合わせて76.3%の人が「二人で負担している」と回答。共働き世帯においては、生活費は二人で負担するというスタイルが基本であることがうかがえました。
一方、「生活費の管理の仕方」については、「二人で全て管理している」は21.0%に留まり、「ママが全体を管理している」が61.8%と圧倒的に高い結果となり、共働き世帯でも、財布の紐はママが握っている状況にあることが分かりました。
ただし、若年層(20~34歳)では、生活費を「二人で全て管理している」が27.7%となり、上の世代と比べると「二人で管理している」割合が10pt程度高く、若い世代ほど夫婦で関与している傾向がうかがえたといいます。