課長職に就いているみなさんの年収はいくらぐらいなのでしょうか。全国の従業員数300人以上の企業に勤める20~69歳の課長職の男女1000人に調査をしたところ、課長の年収は平均「885万円」であることが分かりました。なお、個人年収の平均は、企画課長が「942.8万円」だったのに対して、人事課長では「826.3万円」と、業務内容によって平均額に最大で100万円以上の差があることも分かったそうです。
ビジネスコーチ株式会社が「日本の課長調査2022」と題して、2022年8月に実施した調査です。
まず、「個人年収」について調査をしたところ、「700万円~800万円未満」(15.4%)、「1000万円~1100万円未満」(14.7%)、「800万円~900万円未満」(14.0%)と続き、平均は「885.2万円」でした。
これを業務内容別にみると、個人年収の平均は多い順に「企画」(942.8万円)、「技術」(938.3万円)、「情報システム」(853.8万円)、「営業」(842.2万円)、「総務」(839.7万円)という結果になりました。なお、最も少なかったのは「人事」(826.3万円)で、最大100万円の差があることも分かったそうです。
また、「貯蓄額」については、「500万~1000万円未満」(17.3%)、「1000万~1500万円未満」(12.9%)などに回答が集まり、平均は「1550.2万円」となりました。
これを業務内容別でみると、「経理」(2551.5万円)、「企画」(1938.8万円)、「人事」(1722.0万円)、「製造」(1688.9万円)、「技術」(1656.6万円)などが上位に挙げられ、個人年収と同様に業務内容によって平均額に最大で約1000万円近い差があることが分かったそうです。
次に、「現在の自身の報酬に満足していますか」と聞いたところ、42.8%の人が「満足している」と回答した一方で、57.2%の人は「満足していない」と回答。これを業務内容別でみると、「経理」(52.9%)が最も高く、次いで「技術」(49.6%)、「総務」(45.8%)と続きました。
他方、個人年収別では、「1300万~1500万円未満」(79.6%)の層が最も報酬に満足している結果に。次いで、「1100万~1200万円未満」(65.5%)、「1500万円以上」(65.0%)となりました。
最後に、「今年の4月以降に報酬がアップしましたか」と聞いたところ、39.4%の人が「アップした」、60.6%の人が「アップしなかった」と回答しました。
業務内容別にみると、報酬がアップした人の割合は、「技術」(44.9%)、「営業」(40.6%)、「製造」(40.0%)などが上位を占めた一方で、「報酬がアップした」と回答した割合が低かったのは「情報システム」(26.0%)、「企画」(29.9%)だったそうです。