2027年に利用開始が見込まれている、0〜17歳を対象とした新・未成年者非課税投資制度の「こどもNISA」。グリーンモンスター株式会社(東京都渋谷区)と株式会社ABCash Technologies(東京都渋谷区)が合同で実施した「こどもNISAに関する意識調査(前編)」によると、こどもNISAの利用意向は全体で半数未満にとどまることがわかりました。では、こどもNISAの利用を迷う・利用しないのはどのような理由があるのでしょうか。
調査は、18歳未満の子どもがいる保護者(投資経験者310人、投資未経験者182人)を対象として、2026年1月にインターネットで実施されました。
まず、「こどもNISAの認知度」について、「知っていて、内容も理解している」と回答した割合を調べたところ、投資経験者は23.2%にとどまり、投資未経験者では4.9%とさらに低くなった一方で、全体の約6割が「知らない」と回答し、投資経験の有無に関わらず、十分な理解が進んでいない制度であることがわかりました。
また、「こどもNISAの利用意向」について、「利用したい」と回答した割合を見ると、投資経験者は62.3%と6割を超えた一方、投資未経験者では17.6%にとどまり、「迷っている」「利用する予定はない」があわせて82.5%に上り、投資経験の有無によって、制度を前向きに捉えられるかどうかに大きな差があり、投資未経験者にとっては、こどもNISAがまだ身近な選択肢になっていない様子がうかがえました。
こどもNISAの利用を「迷っている/「利用する予定はない」と回答した理由としては、投資経験者は「制度や運用方法がわからず、判断に迷う」(16.6%)、「家計に余裕がない」(15.1%)、「子どもに説明できる自信がない」(8.5%)が上位に挙がりました。
一方、投資未経験者では「家計に余裕がない」(34.3%)、「制度や運用方法がわからず、判断に迷う」(30.3%)、「自分自身がNISAをしていない」(29.3%)といった、制度理解以前に家計や自分自身の経験に対する不安が目立ち、同じ迷いでも、投資経験の有無によって、つまずく段階が異なっている様子が見て取れました。
また、「自分のNISA口座で運用したい」といった意見や、子どもの年齢が中高生の場合に「今からでは長期の積立が難しい」と感じる声も見られ、既存NISAとの使い分けや制度の活用イメージに迷いが生じていることが明らかになりました。
なお、「子どもと話したことがあるお金の話題」については、投資経験者・未経験者ともに「お金の使い方や貯金(お小遣い・買い物など)」(投資経験者41.9%、投資未経験者40.7%)や「働くことや収入の話」(同32.9%、26.9%)で一定の会話がある一方で、「投資や資産形成」について子どもと話している家庭は、投資経験者で17.1%、投資未経験者では2.7%にとどまりました。
調査結果を踏まえて、両社は「今後、制度の本格運用に向けて、単なる制度の周知にとどまらず、保護者が安心して学び、家庭内で対話できる環境を整えることが、こどもNISAを実際に活用される制度として定着させていくうえで重要」と述べています。