「休みやすい」「疲れ切っていない状態で家事ができる」…子育てと両立できている仕事の1位は? 働くママ375人調査

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みなさんのなかには「子育てと両立しやすい職場で働きたい」と考える人も多いのではないでしょうか。子育てしながら働いている全国の女性375人に聞いたところ、子育てと両立できている仕事の1位は「事務職」でした。また、子育てと両立できる仕事の特徴は「休みやすい・早退しやすい」「自宅・保育園・学校から近い」などに回答が集まったそうです。

株式会社ライズ・スクウェアが運営するWebメディア「RS MEDIA」が、2022年7月~8月の期間に「子育てと両立できている仕事に関する意識調査」と題して実施した調査で、20代(20.0%)、30代(51.7%)、40代(25.1%)、50代(3.2%)の人が回答しています。

子育てしながら働いている女性375人に「現在の雇用形態」を聞いたところ、最も多かったのは「パート・アルバイト」(45.1%)でした。次いで、「正社員(フルタイム)」(18.9%)、「正社員(時短勤務)」(10.1%)といった回答が上位に並びました。

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続いて、「子育てと両立できている仕事」を聞いたところ、1位は「事務職」(92人)でした。次いで、2位「接客・飲食業」(45人)、3位「医療系専門職」(30人)、4位「製造・軽作業」(24人)と続きました。上位の結果と回答者の具体的なコメントは以下の通りです。

【1位:事務職】
▽身体を使う仕事ではないので、疲れ切っていない状態で家事や子育てができる(25歳/子ども4歳)
▽事務員が何人かいるので、子どもの急な熱や参観日などで休みを取りやすい。学校や保育園が休みの日も、子ども連れで仕事できた(31歳/子ども9歳・7歳)
▽大学事務。福利厚生がしっかりしており、子どもの急な病気でも気をつかわず休める。年末年始等など子どもと休日が重なるので安心(35歳/子ども9歳・4歳)

【2位:接客・飲食業】
▽旅館の清掃とご案内業務。好きな時間・日数を選択できるから(29歳/子ども3歳)
▽携帯ショップの窓口。シフト制で子育てママもたくさん働いていて理解があり、融通をきかせてくれるので、安心して仕事できている(34歳/子ども3歳)
▽回転寿司屋のホール。ランチタイムのピーク時間のみの勤務なので、子育て中の人が多い。子どもの急病や学級閉鎖で休むときも「お互い様だよ」と快くシフトを変わってくれる(37歳/子ども4歳)

【3位:医療系専門職】
▽クリニックの看護師。勤務時間が午前中のみなので、自分の時間も取れ、家族との時間も大切にできる(26歳/子ども2歳)
▽看護師。子育て経験のある人が多く、子育てしながらの勤務にサポートを得やすい環境だから。「産休育休」「育児短時間勤務」が取得でき、雇用形態や勤務時間も変更可能だから(32歳/子ども2歳)
▽病棟勤務の看護師。24時間365日のシフト勤務のため、参観日などで平日休みが必要なときに、周りに迷惑をかけず休める。夜勤明けの平日休みは子どもを保育園と学校に行かせて、一人ゆっくりできる(43歳/子ども8歳・2歳)

【4位:製造・軽作業】
▽残業が少ない(23歳/子ども3歳)
▽製造業の検査業務。基本的に定時で終わります。また冷暖房完備の座り仕事なので、体力的にもハードではありません(33歳/子ども11歳)
▽組み立ての軽作業。子どもの体調不良による急な休みでも、代わりがたくさんいる。シフトを自分の好きなように申請できる(40歳/子ども5歳)

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また、「子育てと両立できる仕事の特徴」については、「休みやすい・早退しやすい」(170人)、「自宅・保育園・学校から近い」(169人)、「勤務時間が希望通り」(105人)、「子育てへの理解がある」(44人)といった回答が上位に並びました。上位の結果と回答者の具体的なコメントは以下の通りです。

【1位:休みやすい・早退しやすい】
▽子どもは急に体調を崩しやすいので、急なお休みや早退をお願いしてもすぐに対応してもらえることです(25歳/子ども5歳)
▽子どもの体調不良時や長期休みなどに融通がきくこと(38歳/子ども9歳・7歳)
▽子どもが病気のときに気兼ねなく休める(43歳/子ども9歳)

【2位:自宅・保育園・学校から近い】
▽勤務先と自宅・保育園が近い(28歳/子ども2歳)
▽勤務先が家から車で15分以内(35歳/子ども6歳・0歳)
▽PTAの当番が終わってからでも、出勤時間に間に合うぐらいの距離にある職場(46歳/子ども11歳)

【3位:勤務時間が希望通り】
▽短時間勤務できて、シフトの融通がきくところ(24歳/子ども4歳)
▽決められた時間ではなく、自由な時間で仕事できる(30歳/子ども1歳)
▽子どもが通学している時間内の勤務(52歳/子ども12歳)

【4位:子育てへの理解がある】
▽どうしても子どもを預けられないとき、子ども同伴を快く受け入れてくれること(25歳/子ども0歳)
▽同僚の方の理解が深いこと。「終業直前には新しい仕事を持ち込まない」などの配慮をしてもらえる(34歳/子ども5歳)
▽理解のある上司や同僚に恵まれることです(36歳/子ども10歳)

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調査を行なった同社は「ただ家から近くて勤務日時が希望通りでも、『子どもの発熱で休むと、嫌味を言われたり嫌な顔をされたりする』ような職場では、働きやすいとはいえません。そのため制度や立地だけではなく『子育てに理解ある社風』『フォローしあえる人間関係』も、子育てママの働きやすさには重要なポイントとなります」と述べています。

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