長引くコロナ禍で「かくれ家事疲れ」となっている人も多いと聞きます。30~49歳の既婚男女、計1346人に「家事負担軽減、家事時間削減のために購入したい家電」を聞いたところ、1位「食洗機」2位「ロボット掃除機」、3位「洗濯乾燥機」となりました。調査した企業によると、この順位は以前から大きく変わっておらず、「この3つ家電が令和の『しない家事』の『三種の神器』と言えそうです」と述べています。
パナソニック株式会社が行った、「30・40代夫婦の家事に関するライフスタイル調査」です。今回が5回目で、2021年4月に、関東(1都6県)・関西(2府4県)在住者を対象に聞きました。
共働き世帯の在宅勤務率は、コロナ禍1年目の夏(2020年7月)から大きく変わらず、男性42.9%、女性30.0%(2021年4月)という結果になりました。
1日のうちに家事にかけている時間は、男性が平日58.4分、休日72.7分、女性が平日115.5分、休日121.4分でした。2020年7月に実施した調査と比較して、男女ともに平日・休日両方で増加していたそうです。
家事時間が増える一方で、共働き世帯の夫婦間の家事分担比率をコロナ禍前の2017年から時系列で見てみると、2021年では、男性視点で男性47.1%:女性52.9%、女性視点で男性22.0%:女性78.0%という結果に。コロナ禍から引き続き男女間での認識に差があることが分かります。
男性が家事をしない理由について、2017年4月に行った調査では「時間がないから」が1位でした。しかし「家事が好きではないから」が大幅アップ。「家事が苦手だから」「きちんとこなせる自信がない」「家事の仕方がわからない」という理由も上昇しました。
また、「家事を家電に任せて負担を減らしたい」との意向が増加傾向にあり、2021年は82.2%と過去最高に。同社は「家事を家電に任せる『しない家事』ニーズが、このコロナ禍でさらに高まっていることがわかりました」としています。
家事負担軽減、家事時間削減のために購入したい家電の1位は「食洗機」(35.6%)、次いで2位「ロボット掃除機」(29.6%)、3位「洗濯乾燥機」(19.8%)という結果に。この順位は以前から大きく変わっておらず、特に「食洗機」は2017年から不動の1位をキープしているそうです。