みなさんのなかには、「スキルアップして収入を上げたい」「副業にチャレンジしたい」など、社会人になってから勉強を始めた人もいるのではないでしょうか。全国の働く男女416人(女性251人・男性165人)に、社会人になってから勉強していることを聞いたところ、1位は「OAスキル」でした。また、今後やってみたい勉強は「語学・翻訳」「プログラミング」などに回答が集まったそうです。
株式会社ライズ・スクウェアが運営するWebメディア「RS MEDIA」が、2022年7月~8月の期間に「社会人が勉強していることに関する意識調査」と題して実施した調査で、20代(17.8%)、30代(32.6%)、40代(29.1%)、50代(14.2%)、60代以上(6.3%)の人が回答しています。
まず、「社会人になってから勉強に取り組んだことがありますか」を聞いたところ、89.2%の人が「ある」と回答しました。
◇ ◇
続いて、「社会人になってから勉強したことがある」と回答した371人に、「社会人になってから取り組んだ勉強内容」を聞いたところ、1位は「OAスキル」(96人)でした。次いで、2位「語学・翻訳」(63人)、3位「簿記・会計」(59人)、4位「FP・金融」(28人)といった回答が上位に並んだそうです。上位の結果と具体的な内容は以下の通りです。
【1位:OAスキル】
▽Excelのスキル。販売から営業事務に部署異動し、業務で使用する機会が増えたから(29歳・女性)
▽WordとExcel。スキルを習得すれば、より効率的に仕事ができるから(46歳・男性)
▽Microsoft Office Specialist。人事評定の資格欄に書きたかったから(59歳・女性)
【2位:語学・翻訳】
▽仕事で海外の方とやり取りする機会があったため(24歳・男性)
▽転職先候補の募集要項に、必要なTOEIC点数の提示があったから。また仕事でも必要だった(37歳・女性)
▽外資系企業に勤務しており、TOEICで現在より高い点数をとると報奨金がもらえるから。また仕事で英語に触れる機会もあり、英語を勉強すると仕事しやすくなる(45歳・女性)
【3位:簿記・会計】
▽簿記3級と2級。給与に資格手当がつくから。また希望部署への異動に必須だったから(39歳・女性)
▽簿記。見よう見まねで仕事はできるようになったが、資格として持っていた方が転職に使えると思った(41歳・女性)
【4位:FP・金融】
▽FP2級の勉強。金融関係企業への就職で、知識が活きると思ったため。また家計のやり繰りに活かせるなどのメリットを感じたため(32歳・女性)
▽ファイナンシャルプランナーの勉強。金融機関で仕事しており、業務で役立つと考えたから(41歳・男性)
◇ ◇
次に、「社会人になってからの勉強方法」を聞いたところ、1位は「本で勉強した」(216人)でした。次いで、2位「スクール・講座に通った」(77人)、3位「インターネットで調べた」(48人)、4位「通信教育を受講」(47人)と続きました。上位の結果と具体的な内容は以下の通りです。
【1位:本で勉強した】
▽「エクセル」「投資」「発達障害」についての本を読んだ(23歳・男性)
▽書店でいくつか簿記の参考書と問題集を購入し勉強した(35歳・女性)
▽住福祉環境コーディネーター3級試験のテキストを読んだ(57歳・女性)
【2位:スクール・講座に通った】
▽短期集中の英会話教室に通った(32歳・女性)
▽カウンセリングや傾聴スキルについては、産業カウンセラーの養成講座に通った(42歳・男性)
▽商工会議所が主催するVBA初級・中級講座に通った(50歳・女性)
【3位:インターネットで調べた】
▽ネットライティングについて、ホームページをひたすら読み込む(30歳・男性)
▽サイトを見ながら自分でプログラムを組んでみたりして、徐々に把握していった(40歳・女性)
▽簿記に関してはネット上にあるサイトや過去問を見ながら自主学習しています(45歳・女性)
【4位:通信教育を受講】
▽医療事務は通信講座で学習。猫についての資格も通信講座で学習しました(33歳・女性)
▽通信講座を受けた。テキストを読み添削課題を提出し、過去問を何回も解くというスケジュールだった(38歳・女性)
▽通信講座で心理カウンセラーの資格を取得しました(43歳・男性)
また、「勉強するタイミング」については、「休日」(51.5%)が最多に。次いで、「夜・終業後」(45.8%)、「通勤中・移動中」(15.6%)、「休憩中」(9.7%)と続き、スキマ時間を活用している人も多数いることがうかがえたといいます。
最後に、全回答者に「今後やってみたい勉強」を聞いたところ、1位は「語学・翻訳」(72人)でした。次いで、2位「プログラミング」(51人)、3位「OAスキル」(32人)、4位「簿記・会計」(31人)と続いたそうです。
◇ ◇
調査を行なった同社は「社会人が勉強する場合、必ずしもスクールや専門学校に通う必要はありません。『本を読む』『動画サイトやオンラインスクールで学ぶ』など、スキマ時間に場所にとらわれないで勉強する方法もあります。『現状をちょっと変えてみたい』『副業や転職を考え始めた』なら、少しずつでも勉強を始めてみてはいかがでしょうか」と述べています。