関西の「住みここち」ランキング…駅1位は「夙川(阪急神戸線)」、自治体1位は「大阪市天王寺区」

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大東建託株式会社は、関西2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県)の駅および自治体を対象にした「街の住みここち2022ランキング<関西版>」をこのほど発表しました。関西2府4県に居住の20歳以上の男女11万5676人を対象に聞いた調査で、住みここち1位の駅には「夙川(阪急神戸線)」が選ばれました。また、住みここち1位の自治体には「大阪府大阪市天王寺区」が選ばれたそうです。

関西2府4県に居住する人に、今住んでいる駅と自治体について「生活利便性」「交通利便性」「行政サービス」など8つの項目について評価してもらって作成したランキングで、2019~2022年の4年にわたって集めた回答を集計しているといいます。また駅のランキングは、駅徒歩15分以内に居住している回答者が30人以上の駅を、自治体ランキングは回答者が50人以上の自治体を対象にしているそうです。

なお、近接駅を統合しており、2つ以上近接駅を統合した場合は、駅名の後にA(area)を付記し、以下のように表記しています。

「渡辺橋A:肥後橋・渡辺橋」「南森町A:大阪天満宮・南森町」「花隈A:西元町・花隈・みなと元町」「上本町A:大阪上本町・谷町九丁目」「岡本A:岡本・摂津本山」「谷町六丁目A:谷町六丁目・松屋町」「烏丸A:烏丸・四条」「神戸三宮A:三ノ宮・神戸三宮(阪急神戸線)・神戸三宮(阪神本線)・神戸三宮(神戸高速鉄道東西線)・三宮・花時計前」「なにわ橋A:北浜(地下鉄堺筋線)・北浜(京阪本線)・なにわ橋」「伏見桃山A:伏見桃山・桃山御陵前」「高槻A:高槻・高槻市」「ドーム前A:ドーム前千代崎・ドーム前」「なんばA:大阪難波・JR難波・なんば・難波」「島本A:水無瀬・島本」「元町A:元町(阪神本線)・元町(神戸高速鉄道東西線)・元町(JR東海道本線)・旧居留地(JR東海道本線)・大丸前」「舞子A:舞子・舞子公園」「桜川A:桜川(地下鉄千日前線)・桜川(阪神電鉄阪神なんば線)・汐見橋・西長堀」「野田A:海老江・野田(阪神本線)・野田(JR大阪環状線)・野田阪神」「王寺A:王寺(JR関西本線)・王寺(近鉄生駒線)・新王寺」「天王寺A:阿倍野(地下鉄谷町線)・阿倍野(阪堺電気軌道上町線)・大阪阿部野橋・天王寺(地下鉄御堂筋線)・天王寺(JR大阪環状線)・天王寺駅前」

関西の住みここちが良い駅の1位は、2年連続で関西屈指のお屋敷町である「夙川」でした。2位には昨年7位から「烏丸御池」がランクイン。3位は、昨年に引き続き「渡辺橋A(渡辺橋Gから表記変更)」となりました。トップ10内では、4位に「さくら夙川(昨年13位)」、6位に「彩都西(昨年16位)」、8位に「南千里(昨年11位)」、9位には「住吉(昨年15位)」などが昨年から順位を上げてトップ10入りしたそうです。トップ3についてのコメントは以下の通りです。

【1位:夙川(阪急神戸線)】
関西屈指のお屋敷町で、駅のそばを流れる阪神間有数の景勝地・夙川の桜が有名です。阪急神戸本線の特急停車駅のため、三宮・梅田へのアクセスも良く、阪急甲陽線の始発駅です。行政区としては西宮市に属し、西側は芦屋市に接しています。閑静な住宅街で、綺麗な街並みが広がる落ち着いたエリアだそうです。

▽徒歩5分以内に小規模なショッピングセンターがあるため、老後の生活には困らない。騒音が少なく、夏の夜も窓を開けて自然の風を楽しめる(男性・68歳・既婚・会社経営者・役員)
▽治安が良く、色々な店が揃っている。少し南に行けば海があり、北に行けば山もあるなど自然に恵まれている一方、高級感もある(男性・43歳・既婚・事務職)

【2位:烏丸御池(地下鉄烏丸線)】
四条烏丸交差点の直下に烏丸駅、南側に四条駅があり、京都駅まで約4分で行くことができます。駅周辺はオフィス街ですが、京都の代表的な観光地である祇園や八坂神社なども近く、年中賑わっています。また、飲食店やコンビニ、ドラッグストアなども揃っており、生活利便性も高いエリアだそうです。

▽日常生活に必要なものを購入できる施設、病院、学校、公共施設が徒歩圏内にすべて揃っている(男性・58歳・既婚・事務職)
▽人気スポットが多く、賑わっている。生活する上で不便がない(女性・22歳・未婚・学生)
▽どこへ行くにも便利。観光地なので人を呼びやすい(女性・51歳・未婚・事務職)

【3位:渡辺橋A(渡辺橋(京阪中之島線)・肥後橋(地下鉄四つ橋線)】
大阪市西区にある肥後橋駅へは中之島地下街を経由した移動が可能で、周辺は超高層ビルが林立しているエリアです。駅直結でオフィスやレストラン、ホテルなどが入居する「中之島フェスティバルタワー」があるほか、国立国際美術館、大阪市立科学館などの文化施設も近隣に多くあります。

▽大きな公園がある。自転車で市街地の中心に行ける便利な場所。地域の人達は大阪らしい親近感があり、ペットも多く、住みやすい(女性・57歳・未婚・無職)
▽都心なのにとても静か。梅田、心斎橋など繁華街へのアクセスが良い(女性・34歳・未婚・事務職)
▽アクセス抜群。店が充実(男性・53歳・既婚・会社経営者・役員)

   ◇  ◇

また、住みここちの良い自治体については、再開発により人口が増加している「大阪府大阪市天王寺区」が昨年に引き続き今年も1位でした。2位は、子育て支援などの行政サービスに対する評価が高い「奈良県北葛城郡王寺町」が昨年8位から順位を上げています。3位は昨年の2位から一つ順位を下げる「大阪府箕面市」がランクイン。順位変動はあるものの、昨年調査でトップ10入りした自治体のうち、9つの自治体が今年もランクインする結果となっており、大きな変動はなかったといいます。トップ3についてのコメントは以下の通りです。

【1位:大阪府大阪市天王寺区】
市内のほぼ中心に位置し、「天王寺・阿倍野」として商業施設が集積しています。区内には日本最古の官寺、四天王寺をはじめとした約200の社寺があります。中高一貫校も多い文教地区で、美術館や動物園などの文化施設にも恵まれ、近年の再開発によるタワーマンション供給などで人口も増加しているといいます。

▽複数の路線を利用できるので、いろんなところへ出かけやすい。買い物がしやすく生活環境が良い。校区の小中学校はレベルが高いので、教育の質の高さも期待できる(女性・30歳・既婚・専業主婦)
▽文教地区で教育熱心な方が多く、学校や塾も多いため、安心して子供に良い教育を受けさせてあげられる。都会で、各主要都市へのアクセスがとても良く、車が必要ない(女性・33歳・既婚・技術・研究職)

【2位:奈良県北葛城郡王寺町】
明治時代に県内で初めて鉄道が開通した県の北西部に位置する町で、奈良と大阪を結ぶ交通の要衡地として発展したため、交通の利便性が高く、各市へ通勤する町民も多いベッドタウンでもあります。新興住宅地として開発が進み、駅周辺にはスーパー、病院、銀行などが揃っているそうです。

▽小さい子供がいる家庭に対する行政サービスが充実している(女性・36歳・既婚・自営業・自由業)
▽住民が暮らしやすい街づくりと、静かな環境(女性・43歳・既婚・専業主婦)
▽街をあげて子育てに力を入れている(女性・43歳・既婚・パート)
▽住民サービスが良い(男性・67歳・既婚・無職)

【3位:大阪府箕面市】
大阪府の北部(北摂地域)に位置しており、箕面山は紅葉の名所として知られています。大阪市内へ約30分でアクセスできるベッドタウンとして発展してきました。市内には映画館や専門店街がある大型商業施設「みのおキューズモール」や商店街があり、買い物施設が充実している一方、自然も豊かな住宅街だそうです。

▽閑静な街で豊かな自然があり、地域に長く住む人々との関係も良好。スーパーやドラッグストア、郵便局など日常生活に欠かせないインフラが徒歩圏内にあり、歳を取っても住み続けられる。(男性・47歳・既婚・事務職)
▽子育て世代が多く、自然豊かで暮らしやすい。街自体が落ち着いていて治安が良く、子供も安心して過ごせる(女性・31歳・既婚・専業主婦)

   ◇  ◇

なお、住みここちの良い駅について「生活利便性」「交通利便性」「行政サービス」など、住みここちに関わる8つの因子別のランキングは以下のようになりました。

▽「生活利便性」1位:烏丸御池(地下鉄烏丸線)
▽「交通利便性」1位:四天王寺前夕陽ヶ丘(地下鉄谷町線)
▽「行政サービス」1位:南千里(阪急千里線)
▽「静かさ治安」1位:光風台(能勢電鉄妙見線)
▽「親しみやすさ」1位:彩都西(大阪モノレール彩都線)
▽「物価・家賃」1位:森小路(京阪本線)
▽「自然・観光」1位:近鉄奈良(近鉄奈良線)
▽「防災」1位:彩都西(大阪モノレール彩都線)

また、住みここちの良い自治体についての因子別のランキングは以下の通りです。

▽「生活利便性」1位:大阪府大阪市北区
▽「交通利便性」1位:大阪府大阪市天王寺区
▽「行政サービス」1位:大阪府大阪市天王寺区
▽「静かさ治安」1位:大阪府豊能郡豊能町
▽「親しみやすさ」1位:大阪府三島郡島本町
▽「物価・家賃」1位:兵庫県神崎郡市川町
▽「自然・観光」1位:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
▽「防災」1位:兵庫県川辺郡猪名川町

   ◇  ◇

【出典】
▽いい部屋ネット 街の住みここちランキング2022<関西版>

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