ゲリラ豪雨の中、傘を貸してくれた親切な男性に傘を返したいーー。助けられた親子の思いがTwitter上で奇跡を起こしました。
赤ちゃんを守っていたママ「ありがたすぎて涙が出ました」
Twitterユーザーの「めろりー@8m」さん(@melory_Diet)は5月26日午前、赤ちゃんを抱っこして駅に向かっていました。すると突然のゲリラ豪雨。赤ちゃんがぬれないように雨宿りをしていると、見知らぬ若い男性から「これどうぞ、使ってください!」と女性物の白い傘を差し出されました。連絡先を尋ねると、男性は「気にしないで」と立ち去りました。
めろりー@8mさんに当時の状況を聞きました。
「自宅から駅まで歩いていると、本当に急にゲリラ豪雨のような雨が降り出しました。特に雨の予報はなかったので傘を持っておらず、またコンビニや駅まで絶妙に遠い場所だったので、近くの木の下で雨宿りをしていました。大通り横の歩道にある木の下です」
「子供が少し濡れてしまったので持ってるタオルで子供を包んで、雨が止むのを待ってましたが止まず、タオルに包んだまま走るか悩んでいました。すると前から傘をさした男性が走ってきて『これどうぞ、使ってください!』と傘を差し出してくれました。
『いえいえ、そんな...』
『気にしないでください!車から見えたので、気になったので...』
『すみません...連絡先教えてもらえますか?』
『全然気にしないで、僕が勝手にしたかっただけです。傘も返さなくて大丈夫ですよ』
と会話して、傘を私に渡してそのまま車に乗り込んで走り去っていきました。車はわざわざ路肩に止めてくれていました」
「赤ちゃんがぬれそうで困っていたので、ありがたすぎて涙が出ました。車のナンバーと特徴を覚えて必ずお礼しようと思いました」
ダメ元でTwitterに投稿、数時間後「もしかしたら…」
めろりー@8mさんはどうしてもお礼が伝えたくて、この出来事を自身のTwitterに投稿しました。
「5月26日 10時半頃 福岡の姪浜駅付近で、乳児抱っこして雨宿りしてた私に傘を貸してくれた20代くらいの男性の方。土砂降りの中途方にくれてる時に、本当に助かりました。連絡先を聞けませんでしたが、車は覚えてます。改めてお礼を言いたいです。本当にありがとうございました」
すると数時間後、あるTwitterユーザーから反応がありました。
「私の旦那が今日駅周辺で赤ちゃん抱っこ紐したママさんに私の傘をあげたって言っていたので…傘も同じなのでもしかしたら…?」
何と、傘を渡して立ち去った男性の奥様でした。
めろりー@8mさんは「本当に見つかった!繋がれた!って思いました。正直ダメ元でした...その方がTwitterをしてるともかぎらないので。いろんな方々の善意で繋がれて感謝してます。Twitterの拡散力はすさまじいと思いました。半日も経たずに見つかったので...」と感動しきりでした。
願いが叶っためろりー@8mさんはさっそく、傘の持ち主とやり取りを始めました。今後、傘を返す予定はあるのでしょうか。
「傘をお返ししますと伝えたんですが、実はあちらの旦那さんが『傘を勝手にあげちゃったから』と奥さんに新しい傘を買ってくれたそうで、返さなくていいですと言われました。なので、お礼はしようと思います。実は同学年の子がいるようなので、今度ランチに行く約束をしました!」(めろりー@8mさん)