あるコントラバス奏者の男性が新幹線で遭遇した車掌さんとの素敵なエピソードが今、インターネット界を駆け巡り、現代人の荒んだ心に温かい感動をもたらしています。男性がいつものようにコントラバスを乗降口のドアに立てかけ、停車駅で左右どちらのドアが開くかを車掌さんに確認したところ、新大阪から品川までの各駅の「ドア情報」を手書きしたメモをさっと笑顔で渡してくれたのだそうです。「これぞプロの仕事」「なんという神対応」「いい話すぎる」…。Twitterに投稿された男性のつぶやきには、そんなたくさんのリプライが寄せられています。
男性の名は、地代所悠さん(@jidaisho_yu)。Mステや紅白などでも演奏経験があるコントラバス奏者で、大学院時代はゴジラの咆哮をコントラバスの生演奏で再現する研究をしていたそうです。現在はバンドのベーシストや現代音楽集団、オーケストラのメンバーとしても活躍しています。
地代所さんは5月14日の夜、NHK大阪でのラジオ収録を終えてのぞみに乗り込みました。「いつも新幹線に乗るときは、乗ってすぐ車掌さんをつかまえて開く扉を確認しています」と地代所さんは言います。
「この日もコントラバスを固定して席に着いた後に、女性の車掌さん(もしかしたら販売員さん?)が通りかかったので呼び止めました。そうしたら僕が言い終わらないうちに『お席でお待ちくださいね』と一度戻られて、その後メモを渡しに来てくださいました。笑顔でさっと渡してくださり、そのまますぐ立ち去られましたので、きちんと顔を覚えていないのが悔やまれます」
Twitterでは「こんな素敵なメモをくれて僕は恋に落ちました」と冗談めかしたコメントで謝意を示した地代所さんに、もう少し詳しくお話を聞きました。
-RT数が大変なことになり、いくつかネットニュースにもなりました。このような反響についてはどのように感じていますか?