物流費や人件費の高騰、原材料の価格上昇やウクライナ侵攻の影響などで、様々なモノの価格が上昇しています。普段私たちが購入する食品の値上げを実感している人も多いのではないでしょうか。スーパーマーケットの利用者に「食品の値上げに関する意識調査」を実施したところ、8割以上の人が値上げを感じていることが分かりました。また、6割を超える人が「野菜・果物」の分野で値上げを実感していることが分かったそうです。
株式会社mitorizが2022年4月に、主力チェーン利用者のうち、イオン(224人)、業務スーパー(119人)、マックスバリュ(106人)、オーケー(102人)、ライフ(98人)を日頃メーン利用すると回答した女性649人を対象に調査が行われました。
最初に、メーン利用するスーパーで、「昨年の今頃と比較して食品の値上げ」を感じるか尋ねたところ、5社平均値で82.2%の人が「値上げを感じる」と回答し、各スーパーの店頭価格に大きく影響していることが分かりました。
次に、値上げを感じると回答した541人に、「値上げを感じるカテゴリー」を尋ねたところ、5社平均値で「野菜・果物」(66.6%)が最も多く、以下、「小麦粉・片栗粉・ミックス粉」(43.6%)、「パン・ベーカリー」(43.5%)、「卵」(32.3%)、「精肉」(31.3%)、「牛乳・乳製品」(28.2%)、「インスタント食品」(25.8%)と続きました。
さらに、昨年と比較した際の「1回の買い物金額」の変化を尋ねたところ、5社平均値で67.3%の人が「昨年よりも高くなった」と答えました。その割合をチェーン別でみると、「業務スーパー」(76.5%)が最も高く、最も割合が低い「ライフ」(61.0%)を<+15.5%>上回る結果になったそうです。
また、「業務スーパー」と「ライフ」の購入レシートから、レシート1枚あたりの平均購入金額を分析すると、2021年8月の平均購入金額は、「業務スーパー(1024円)」、「ライフ(1177円)」だったのに対し、2022年3月には、「業務スーパー(1408円)」、「ライフ(1466円)」となったそうです。
最後に、現在の「節約と消費」に対する意識を尋ねたところ、「昨年より節約意識が高まっている」が40.8%と最も高く、次いで「昨年同様に節約意識が強い」が33.6%となりました。一方で、「昨年より消費意識が高まっている」が5.9%、「昨年同様消費意識が強い」が2.3%という回答が寄せられ、消費に対する意識は少数派となりました。