芸歴55年 満足も納得もしない71歳研ナオコ 「私の人生、100年じゃ足りない」 夢は海外デビュー 

石井 隼人 石井 隼人

人生100年時代と言われる昨今。でもこの人には短すぎるのだろうか。「終活?190歳になったら考えようかしら」と笑い飛ばす。今年、芸歴55周年を迎えた研ナオコ(71)だ。

「200歳まで生きる!」と高らかに宣言する理由を聞いた。

過去は振り返らない

9年ぶりの映画主演作『うぉっしゅ』(5月2日公開)では、スッピン姿で認知症の女性役に挑んだ。

「認知症の役をオファーされたとき、夫からは『もう日常だもんね!』と言われました。それくらい私は日頃から色々な事を忘れるようにしています。実年齢なんてもはや関係なくて『私って今いくつだったっけ?』と聞くくらい忘れています」

あえて忘れるようにしているのは、常に新しいことを吸収したいから。昔を懐かしむことがないのは未来しか見ていないからだ。

「最近は『これまでの過去を振り返っていかがですか?』と聞かれる機会も増えたけれど、私そもそも過去なんて振り返ったことがないんです。だって過ぎ去ったものを振り返ったってどうにもならないし、常に頭を新鮮な状態に保っていたいから。そのためにはどんどん忘れていかないとね」

芸歴55年という蓄積に対しても達成感以上に道半ばの感が強いようだ。「55年という数字に対して皆さん『凄いですね!』とほめてくれますけど、私としては全然まだまだ。すべてにおいて満足も納得もしていなくて、常に『もっと良くなりたい、もっと上手くなりたい』と思っています。55年もやれば十分かと思いきや、実際にたどり着いてみたらまったく足りない。体感的には芸歴20年くらいかしら?」

人生100年では物足りない

目標は200歳まで生きること。

「母に『120歳までは生きてね』と頼んだら『無理だよ』とは言わなかったんです。そんな母から生まれた人間ですから、普通の人が人生100年時代ならば私は200歳までは生きるだろうなと」

それを支えるのは、衰え知らずの好奇心と探求心。ウィッシュリストは相当分厚そう。

「海外で勝負してみたいという目標もあるし、やりたいことがあり過ぎて…。計算してみたら私の人生、100年じゃ足りないんです」

終活の予定についても、研は気持ち良いくらいの明るさでこう教えてくれた。

「終活は190歳になってから考えようかしら。まあ、忘れずに覚えていればの話ですけどね!」

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