セブン‐イレブンで買った卵焼き入りのサンドイッチをめくってみるとまるでハリボテのようだった…そんな嘆きの投稿がSNS上で大きな注目を集めている。
商品棚に置かれた状態で見える断面の卵焼きはわずか数ミリ程度の厚さで、まるでフェイク。中央部に配置された本体?の卵焼きはなんとも心もとないサイズで、結果的にできた大きなすき間には代わりの具材が配置されるでもなく、ぽつんとケチャップのシミが…。ここまで余白の美を感じるサンドイッチはなかなかお目にかかれない。
投稿を見たSNSユーザーたちは
「これじゃあちょっとだけたまごサンドですね」
「これ本当ならまずいですよね… テレビ番組で他社のコンビニとスイーツの合格とか競ってる場合じゃないと思いますが…」
「なんか がっかり あれだけ色々注目されてるのに 旨い 不味い 以前の問題かと」
などと一様にあきれぎみだ。
このサンドイッチは果たしてどのような意図で企画、製造されているのだろうか?セブン&アイ・ホールディングスの担当者にお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):今回話題になったサンドイッチはどの商品に該当するでしょうか。
担当者:「厚焼たまごミックスサンド」と思われます。
中将:卵焼きを断面側と内側にあえて2つに分けておられる理由をお聞かせください。食感の向上のため、それぞれ味付けが異なるためなどいろいろ想定してみたのですが…。
担当者:サンドイッチは四角にサンドしたものを対角線でカットして製造するのですが、その際に、中央に配置されるべき厚焼たまごの位置が少しずれたままカットしてしまったようです。
中将:ということはこの商品がすべてハリボテのような構造になっているわけではないんですね。
担当者:はい、このようなケースがあったというお声はこれまで無かったのですが…。
中将:SNS上では「卵焼きの量をごまかすためではないか」という否定的な意見も寄せられておりましたが御社としてのご見解をお聞かせください。
担当者:今回ツイートを投稿されたお客様に対してはたいへんご迷惑をおかけし、お詫び申し上げたいです。
◇ ◇
お話をうかがうにあたり「こんなインタビューにまともに回答してもらえるだろうか…」と心配していたが、想像をはるかに超える真摯なご回答をいただき、かえってこちらが恐縮してしまった。
その後、他社の事例も含め調査すると、今回のような事態はサンドイッチという商品を製造する上でごくまれに発生してしまうことがわかった。メーカーには検品をより一層徹底していただきたいが、お客の側もサンドイッチを購入する際は全方向からよく中身を確認してからにしたほうがいいかもしれない。