2022年のゴールデンウィークは3連休が2回!頑張れば10連休も!?…「旅行に行く人」は増加傾向

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もうすぐゴールデンウィーク(GW)。今年のGWのカレンダーは、一般的には3連休が2回。2日休めば10連休も可能な日並びとなっていますが、みなさんお休みの予定は決めていますか? 全国の15歳~79歳の男女に聞いたところ、4月25日から5月5日までのGW期間中に「旅行に行く(たぶん行くを含む)」と回答した人は17.2%となり、前年から6.9ポイント増加しました。

株式会社JTBが2万人を対象に調査を行い、旅行に出かけると回答した1769人には2022年3月にあらためて調査を実施してまとめました。なお、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大により旅行を目的とした海外渡航が制限されているため、国内旅行のみの集計となっています。

今年のGWのカレンダーは、4月29日(金)~5月1日(日)と5月3日(火)~5日(木)が3連休で、5月2日(月)と5月6日(金)を休みにすると、4月29日(金)から10連休となります。そこで、「GW期間中に旅行に行きますか」と聞いたところ、「行く(たぶんを含む)」と回答した人は17.2%でした。性・年代別でみると、「男性(29歳以下)」は22.1%、「女性(29歳以下)」は16.1%であるのに対し、「男性(60歳以上)」は7.9%、「女性(60歳以上)」は5.5%となり、男女とも若い年代ほど旅行意向が高くなる傾向がみられたといいます。

一方、旅行に行かない理由としては、「新型コロナウイルス感染症がまだ収束していないから/拡大の懸念があるから」(39.4%)が最も多い結果となったものの、前年から24.5ポイント減少。次いで「GWは混雑するから」(31.9%)、「GWは旅行費用が高いから」(21.4%)、「家でのんびりしたいので」(21.0%)となっており、感染症以外の理由が増えていました。

なお、GW期間中の国内の旅行動向については、旅行動向アンケート、経済指標、業界動向や予約状況などから、国内旅行人数は1600万人(2021年比168.4%、2019年比66.6%)、国内旅行平均費用は3万4500円(2021年比106.8%、2019年比96.1%)と推計されるそうです。

GWに旅行に行く目的や動機については、「リラックスする、のんびりする」(37.4%)、「家族と過ごす」(36.2%)、「食事、地域の味覚を味わう」(32.8%)といった回答が続きました。また、旅行の出発日については、連休の初日である「4月29日(金・祝)」(26.5%)、「5月3日(火・祝)」(16.3%)、「4月30日(土)」(10.5%)と続き、5月2日(月)を休んで長い連続休暇とする人もいることが考えられるといいます。

さらに、旅行日数については「1泊」(36.1%)が最も多い結果となったものの、前年から3.1ポイント減少。一方で「2泊」(32.6%)は4.0ポイント増加、「3泊」(17.1%)は0.8ポイント増加となっており、前年と比べ旅行日数は増加傾向となっているそうです。

旅行先では「関東」(20.7%)が最多となり、次いで「近畿」(15.5%)、「東海」(10.2%)、「九州」(10.2%)となっていました。理由としては、「行きたい場所があるので」(38.4%)が前年に比べ2.2ポイント増加しました。

また、出かける場所として、気になっているところを聞いたところ、「自然の景色が楽しめる場所(国立公園や花畑など)」(30.5%)、「自然の体験が楽しめる場所(登山などのアウトドア、キャンプなど)」(20.9%)、「食をメインにしたイベント」(20.4%)となりました。

感染状況が落ち着き旅行への期待感が高まり、「東京ディズニーリゾート」を含む関東、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を含む関西が好調で、GW期間中に桜の満開予想となっている北海道も人気だそうです。コロナ禍に入ってから各地で中止になっていたテーマパークでのイベントや地域の祭りの再開、大型コンサートが開催される都市もあり、需要が増加しているといいます。

なお、GW期間中のワーケーション(リゾート地や都市部など、普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得を行うこと。もしくは休暇と併用し、旅先で業務を組み合わせる滞在のこと)実施の予定については、「ワーケーションを行う予定はない」(75.2%)が最も多いものの、前年より2.5ポイントの減少となりました。

旅行の同行者については「夫婦のみ」(25.5%)が前年より3.3ポイント増加。次いで「子供づれ(中学生までの子供がいる)の家族旅行」(23.6%)となり、コロナ禍で増加傾向にあった「ひとり」(18.0%)は前年より1.5ポイント減少しました。一方で「友人・知人・パートナー」(14.6%)、「家族と友人・知人」(7.7%)はそれぞれ1.2ポイント増加しており、これまでの少人数の家族やひとりの旅行が中心だった傾向から、やや同行者の対象が拡大されつつあるといいます。

また、一人当たりの旅行費用では「1万円~2万円未満」(23.8%)、「2万円~3万円未満」(17.8%)、「1万円未満」(14.1%)となり、「3万円未満」の合計は55.7%と、前年に比べ9.6ポイント減少した一方で、「4万円以上」はすべての項目で増加したそうです。

さらに、利用交通機関では「乗用車・レンタカー」(62.0%)が前年より3.1ポイント減少、「JR新幹線」(22.6%)は4.9ポイント増加、「航空機全体」(20.5%)は5.3ポイント増加していました。感染対策として他人との接触を避ける乗用車・レンタカーの利用や、「JR在来線・私鉄」での移動を含む近距離旅行の傾向が高まっていましたが、「JR新幹線」「航空機」を利用した遠方への旅行が増加していることが伺えたといいます。

利用宿泊施設では「ホテル」(43.8%)が前年より5.6ポイント増加、「実家や親族の家」(22.3%)は1.8ポイント減少、「旅館」(21.5%)は1.5ポイント増加となっており、感染対策として、これまでは「キャンプ場・グランピング・キャンピングカー・車中泊など、アウトドアに関する宿泊」(4.5%)、「民泊・貸別荘」(1.1%)が増加傾向にありましたが、いずれも減少する結果となりました。

「旅行で利用したいスマートフォン等のデジタルデバイスを用いたサービス」について聞いたところ、「宿泊施設の部屋のカギ、チェックイン・チェックアウト手続き」(34.8%)、「観光施設等での入場・入館証扱い、支払い」(33.7%)、「物品の購入(自動販売機、売店など)」(33.6%)、「レストランや観光施設、移動手段等の混雑状況の表示」(33.4%)といった回答が続き、既にコロナ禍前から利用が進んでいるサービスが上位となる中で、「混雑状況の表示」はコロナ禍の影響を大きく受けているといいます。

最後に、「コロナ禍の旅行において特別に考慮したこと」を聞いたところ、「公共交通機関を使わずに、自家用車やレンタカーを使う」(32.4%)、「少人数での旅行にとどめる」(31.5%)、「家族・親族や親しい友人以外には会わない」(26.5%)、「感染者数が増加傾向の地域は避ける」(19.6%)、「部屋食や個室で食事ができる施設を選ぶ」(19.2%)、「人が多数移動する時間を避ける」(17.6%)」といった回答が続きました。

上位項目は変更がないものの、いずれも前年に比べポイントは減少している一方で、日並びもあってか、「GWのピーク時期(5月3日~5日)を避けて旅行をする」(17.1%)は前年より4.7ポイント増加、「露天風呂付客室や貸切風呂が利用できる施設を選ぶ」(14.6%)は1.5ポイントの増加となりました。感染拡大のフェーズが変わるにつれ旅行者の感染対策は浸透しており、意識は変わらず継続していることが伺えたそうです。

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