「これ、メガドライブじゃねーか!」
『それでも町は廻っている』などのヒット作で知られる漫画家の石黒正数さん(@masakazuishi)のツイートが話題になっています。
“メガドライブ”とは、セガ・エンタープライゼス(現・株式会社セガ)が1988年に発売した家庭用ゲーム機。当時、ファミコンやスーパーファミコン、PCエンジンなどとともに、多くのゲームファンを夢中にさせました。
石黒さんがツイートに掲載した画像は、おもちゃの車の上に、巨大な目玉が乗っており、まるで目玉が運転しているよう…。
「目が運転している」→「目がドライブしている」→「目がドライブ」→「メガドライブ」
というわけですね。
少し強引さも感じますが、「なるほど!」と思えるネタ。“目玉と車の写真”と“なつかしのゲーム機”という、一見何の関係もないものを結びつけ、しかも納得させてしまうというところに、石黒さんの漫画家としてのセンスを感じます。
「目の付け所がいいですねってやかましいわ」
「ムスカの叫びかもしれません。『目carー、目carー!!!』」
「目にも止まらぬ速さで駆け抜けそう。目だけにね」
「目がドライブ!してる」
「目が悪魔化するとメガサターン…って、やかましいわ」
リプ欄でも、多くの反響がありました。また、杉山清貴さんらが所属していたバンド・オメガトライブになぞらえて、「運転 杉山清貴」、「お、目がドライブ!かも知れませんね^_^」「オメメガドライブでもある??」とコメントする方も。こちらも面白いですね。
もっとも、オメガトライブという名称は、ギリシャアルファベットの「オメガ(Ω)」と、種族という意味をもつ「トライブ(tribe)」を合わせた造語なので、本来「ドライブ(drive)」しているわけではありません(笑)。
なお、石黒さんは今回の「メガドライブ」以外にも、さまざまな面白アイテムの写真を公開しています。
小麦粘土で作ったという超ミニチュアミカンと寿司。
お子さんのシャワーの練習用に作ったという疑似シャワー。
ドラゴンボール・人造人間18号のコスプレをした人形。ちなみに、石黒さんはこの人形を“姉さん”と呼んでいるそうです。
お腹を押すと舌を出して奇声をあげる宇宙人。
独創的な発想力のツイートの数々。これらのツイートからも、漫画家・石黒正数さんのアーティスティックな一面が垣間見れますね。石黒さんに聞きました。
――「メガドライブ」のネタをやろうと思ったきっかけを教えてください。
石黒さん:子どもが遊び散らかした現場をふと見たら、おもちゃの車の上に目玉ボールが収まっていて、「おいおい、なんで目がドライブして…目がドライブ…?ハッ!」と思ったので写真に撮りました。
――もともとはお子さんの遊びだったのですね。それにしても、この目玉のフィギュア、とてもリアルですね。血管も描かれていて驚きました。どういう経緯で手に入れたのでしょう?
石黒さん:数年前に「置くと何でも生物に見える」という遊びのため自作した物です。球状の発泡スチロールに絵具で瞳と血管を描いてビニール袋に入れたもので、二つ作りました。今は子どもの遊び道具になっています。
――なんと、ご自身で造られたものだったんですね!ほかにも、いろいろな面白アイテムを公開されていますが、そういったものがお好きなのですか?
石黒さん:そうですね、変なものを見るとつい買ってしまいます。自分で作ったりもします。
――石黒さんのツイートには、作家らしさのような独特な感性を感じます。ご自身の漫画でもそのような独創性は意識していらっしゃるのでしょうか?
石黒さん:特別意識しているつもりはありませんが、職業柄なくてはならないものだと思います。
◇ ◇
今回、お子さんの遊び後の風景と、自身のセンスを組み合わせたツイートでバズった石黒さん。しかし、当の本人は、たまにこういうツイートがバズると、「なぜこんな我が家での当たり前の風景で!?漫画の方がバズってくれよ!」と思ってしまうそうです(笑)。
もちろん、石黒さんのTwitterでは漫画の情報も発信されていますので、気になる方はぜひチェックを!
■石黒 正数さんのTwitterはこちら→https://twitter.com/masakazuishi