「これ。チョコペン。書いた。下書き無。(´º ◽︎º`)」
チョコペンで描かれた楽譜の美しさが「X」で注目を集めました。投稿主は続けてリプライ欄にて「要訳⇒砂糖の板に下書き無しでチョコペンで楽譜を書くという鬼畜の所業をクリアしやした…꜀(.௰. ꜆)꜄ばたばた P.S. 弓も作りやした」と説明しています。
この「楽譜」を投稿したのは長谷川健太@𝐒𝐔𝐂𝐑𝐄𝐓𝐈𝐄𝐑(@kenta_sucretier)さん(以下、長谷川さん)です。長谷川さんは帝国ホテルにてパティシエとして修業したのち、ケーキデザイナーであるマギー・オースティンさんのもとでウェディングケーキづくりを学びました。現在は「シュクレティエ(砂糖細工師)」として活躍中です。これまでも全て砂糖でつくられた美しい花のブーケなどの作品がSNSで注目を集めてきました。
「凄すぎて意味わかんない」
「器用さの次元がおかしい!(褒めてる)」
「定規使ってもこんなに綺麗に五線譜書けない
才能?努力の結晶?いずれにしても凡人には無理
素晴らしい芸術」
卓越したデコレーション技術に賛辞の声が寄せられています。
それにしても音符の緻密な描写はもちろん、どうやったらこんな正確に直線を引くことができたのしょうか。詳しい話を長谷川さんにお聞きしました。
五線譜は命がけ
――リプライでこの楽譜は「リヒャルト・ワーグナーが作曲した結婚行進曲」だと指摘されていました。どうしてこの曲を題材に?
ウェディングケーキのトップに乗せる用としてのご注文でした。新郎新婦様が音楽家の方々だったからですね!
――直線も フリーハンドで描くのですね。コツ、のようなものがあるのでしょうか?
そうですね(笑)、 五線譜を同じ幅で絞るのが1番大変でした(汗)。コツと言いますか、呼吸と心臓の音がダイレクトに線のブレに繋がるので、呼吸をとめつつ心臓の鼓動も小さくしつつ書くところがポイントですね…!
今年の抱負は
「呼吸をとめつつ心臓の鼓動も小さくしつつ書くところがポイント」とは命がけの技ですね。注文主である新郎新婦もきっと大満足だったことでしょう。今回、プロフェッショナルとして素晴らしい作品をつくりあげた長谷川さんは今後の抱負について「今年は自分のブランドSUCRETIERを拡大化し、SNSの中で見て楽しんで終わる。ではなく、商品化をし、皆様のお手元に届けられるような物。実際に見て食べて楽しめるようなことをしていきたいですね!」としています。
【長谷川健太さん情報まとめ】
X:https://x.com/kenta_sucretier
HP:https://kenta.sucretier.com/