挿頭丘、永犬丸、特牛、半家…とても読めない難読駅名 ランキング西日本編を発表

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情報通信のウェイブダッシュ(東京都)が運営する地域応援サイト「生活ガイド.com」は、難読駅ランキング 西日本編のトップ10を発表しました。挿頭丘、永犬丸、特牛、半家…すみません、お手上げです。

このランキングは、生活ガイド.comが厳選した西日本にある駅の難読駅を、クイズ形式(読めるまたは読めない)にし、生活ガイド.com会員が回答。読めなかった場合には、その駅に1票をカウントし、読めなかった票が一番多い駅を1位として、ランキングを作成しました。

1位に輝いたのは、香川県綾川町の「挿頭丘駅」でした。高松琴平電気鉄道株式会社の琴平線の駅で「かざしがおか」と読みます。単式ホームで、線路は切り通しになっており、ホームの対面の傾斜面にはシーズンになると多くの水仙が咲き誇ります。

1位の知らせに、同社では一部で衝撃が走ったようです。管理本部総務部の担当者があらためて社史を紐解いたところ、前身の琴平電鉄が大都市の電鉄会社に倣い、沿線の宅地開発に着手したのが大正15年で、栗林公園駅~滝宮駅間が開通間もない頃でした。丘を切り通して掘割りの駅を造り、周辺を住宅用地として整備し、「挿頭丘田園都市」と命名。ただ、「挿頭丘」と命名した理由については記述がなく詳細は不明だそうです。「「挿頭す」という言葉には「花を髪に挿す」という意味があることからロマンチックな響きや優雅な品格を名称に込めたものであったのかと想像します。また、同地に桜並木があることも無関係ではないのかもしれません」と担当者は話します。

ことでんは、香川県を走る地方鉄道で、琴平線・長尾線・志度線の3線があります。車窓からは春夏秋冬、どの季節に来ても飽きることのない讃岐路の姿を楽しめ、レトロで可愛い駅舎・車両、風情溢れる橋梁など映えスポットが数多くあるそうです。沿線には、こんぴらさんとして親しまれ金刀比羅宮、モダンな雰囲気の仏生山温泉、菅原道真公が赴任していた際の官舎跡に建てられた滝宮天満宮、ミシュラングリーンガイドにて3つ星評価を獲得した日本庭園の栗林公園があります。「コロナが落ち着きましたら、是非ことでんをご利用いただき、うどん屋さん巡りや沿線の観光をお楽しみください」と話しています。

続いて難読駅ランキング西日本編ランキング2位から5位の駅情報を紹介します。

第2位 遥堪駅(島根県出雲市)
一畑電車大社線にあり、「ようかん」と読みます。古くは遥堪峠を越える鰐淵寺(がくえんじ)への巡礼の道の入り口でした。名前の由来はさまざまですが、斐伊川が注ぐ菱根池という大池があり、「遥かに水を湛える」という意味の「遥湛」が変化して「遙堪」になったと言う説が代表的です。

第3位 永犬丸駅(福岡県北九州市)
筑豊電気鉄道筑豊電気鉄道線の駅で、読み方は「えいのまる」です。現在は住宅街や公園がありますが、かつては入り江だったそうです。そこに永犬丸という船が来ていたことが地名の由来とされています。

第4位 学文路駅(和歌山県橋本市)
南海電気鉄道高野線の駅で、「かむろ」と読みます。かつては梅の木がたくさん植えられており、春になると梅花の香りが満ちていたことから「香室(火室)」と呼ばれ、それが転じて「学文路」となった説があるそうです。学問の神様である菅原道真公を祀った「学文路天満宮」の最寄り駅で、駅舎の一角には合格祈願の御札が納められた御社を祀っており、受験生に人気のある駅です。入学試験シーズンには特別な入場券も販売しています。

第5位 特牛駅(山口県下関市)
読み方は「こっとい」。JR西日本山陰本線の駅です。地名の「コトイ」が由来とされており、牝牛の意味を示す方言の「コトイ」から取ったという説、日本海に面した小さな入り江を示す「琴江」から取ったという説、「重荷を負う強健な牛」の意から来た説と諸説あります。

調査は、2021年7月20日から2021年10月25日にネットで実施し、生活ガイド.com会員10代~80代の男女995人が答えました。

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