オヤジギャグは日本だけではなかった 「dad joke」英語圏にも同様の概念があることが話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

英語圏にも「dad joke」と呼ばれる「オヤジギャグ」同様の概念があることがSNS上で大きな注目を集めている。

「日本語の"オヤジギャグ"に対応する英語表現が "dad joke" であると聞いたとき、異なる言語圏に普遍的に存在する概念を知った」とこの事実を紹介したのは生物学者でハーバード大学博士研究員の佐々木浩さん(@popeetheclown)。

世界中のオヤジがつまらないダジャレを言っているというこの驚異。佐々木さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは、

「逆に、なぜ世界中の親父はつまらないジョークを言うのか、と言う疑問が残る。」
「アーノルド・シュワルツェネッガーが家を出る度に"I will be back"と言うもんだから子供たちがウンザリしている、という話を思い出した。」
「ロシア語にも、dad joke的な言葉があり、広く使われてますね」
「韓国語では아재개그 アジェゲグ=オッサンギャグですね」
「新入社員の時にすごい真面目な尊敬できる部長が仕事中静かな時によく"チャウチャウちゃう。チャウチャウ"と大きな声でかましてた。そろそろ自分もかまして良い歳になったので伝統を紡いで下の世代へ伝えなければならんかなという妙な使命感に駆られる気分はありますね。」

など数々の感動、または共感のコメントが寄せられている。

佐々木さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):英語圏にもオヤジギャグ同様の概念があるとお知りになったきっかけをお聞かせください。

佐々木:自分の子供がもうすぐ産まれるという頃に、友人たちとの会話の中で僕がジョークを言ったら、「ヒロシ、dad jokeの練習をもう始めているのか?」と聞かれたのがきっかけです。日本語のオヤジギャグとまったく同じ表現だと気づいて、何だか感動しました。

中将:dad jokeにはたとえばどのようなものがあるのでしょうか?

佐々木:ちょうど第二子が生まれた友人に出産祝いを贈った時に、贈るタイミングが遅くなってしまったので、お祝い贈るのが遅くなってごめんねと言ったところ、返ってきたジョークはまさにdad jokeでした。

"A gift is always on time... That’s why they call it the present"
(贈り物はいつでも時間通りだよ。だからプレゼントと言うのさ※英語のプレゼントには、贈り物と現在という2つの意味がある)

中将:まさにオヤジギャグですね…。今回のご投稿への反響についてご感想をお聞かせください。

佐々木:アメリカで様々なバックグラウンドの人たちと暮らしていると、文化や言語による違い以上に共通点を見つけて嬉しくなることがあります。文化や言語が違えば、考えが異なるのは当たり前なので、むしろ違いを超えて「なんだ、みんな一緒じゃん」と思える瞬間は貴重だからです。オヤジギャグとdad jokeも、そんな共通点の一つでした。


【佐々木浩さん関連情報】
Twitterアカウント:https://twitter.com/popeetheclown
◇ ◇

「このツイートを見た皆さんにも、言語や文化の壁を超えた共通点をいろいろなところで見つけてもらえればと思っています」と佐々木さん。こういった考えが真の国際親善や国家の枠を超えた人間同士としての交流につながってゆくのだろう。

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