本式アフタヌーンティーのマナーについて教わった体験を描いた漫画がSNS上で大きな注目を集めている。この漫画はイギリスに造詣の深い漫画家、イラストレーターの竹内絢香さん(@ayakatakeuchi56)によるもの。
同席した人との交流を楽しむという心構え、スマートなスコーンの食べ方、紅茶の飲み方やまぜ方に関するマナー…イギリスの文化や歴史を知る上でも興味深いその内容に、SNSユーザー達からは
「イギリス行った事あるのに知らなかった。勉強になりました。ありがとうございます」
「おしゃれアフタヌーンティー体験したい……大学に先生も交えたこういうサロンあったらいいな……」
「口に物をつめこみ過ぎない、食べながら話さない……日本の食事マナーと似ていて、面白いなぁと、感じました(*´ー`*)割とギッチギチにマナー厳しくないし、先生が素敵……!」
「へぇ!!アフタヌーンティーって日本のお点前のようなものなのね〜、素敵」
など数々のコメントが寄せられている。
竹内さんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):アフタヌーンティーのマナーを教わるきっかけは?
竹内:私のイギリス業界の師匠である新宅さん(目黒のティールーム・スリーティアーズのオーナー)から、講師のフィリップ先生をご紹介いただき、渡英時に現地で教えていただけることになりました。
中将:フィリップ先生のお人柄や教わった内容について教えてください。
竹内:人柄は大変穏やかでお話し上手な方でした。約半日ほどご一緒させていただきましたが、フィリップ先生の沢山の心配りと楽しいお話で時間があっという間でした。所作がきれいで「これが英国紳士か!」と感動しました。
内容については、私は個人的に、実際にティールームでアフタヌーンティーをいただきながらお作法を教えていただきました。フィリップ先生はブリティッシュ・マナーの学校で講師をしていらっしゃるのですが、そこでは様々なコースがあるようです。受講者も多様で、来日された際には日本の方にレクチャーされることもあるそうです。(参考:フィリップ先生が在籍する「The British School of Etiquette」https://thebritishschoolofetiquette.com/)
中将:アフタヌーンティーという文化の魅力とはなんでしょう?
竹内:フィリップ先生も仰っていたように、「交流の場」としての役割が魅力的だと思いました。アフタヌーンティーはイギリスの方たちにとっても「特別な体験」とのことで、みんなで集まることのできる貴重な機会なのだと思いました。また、マナーを教わってみて、思ったほど堅苦しくないところも魅力的だと感じました。
中将:今回の漫画に対しアフタヌーンティーに興味を持つ方々から数々のコメントが寄せられました。
竹内:「アフタヌーンティーがお好きな方がこんなにたくさんいるのか!」と驚き、体験談などを拝見して私もとても楽しい気持ちになりました。特に今は時節柄ゆっくりとお茶やおしゃべりを楽しむことができないので、こちらのマナーを活用できる日を待ち遠しく感じている方も多いのかと思いました。
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マナーとはその国の文化が投影された、心地よく過ごすための教養。近代文化に大きな影響を与えたイギリスだけに、アフタヌーンティーのマナーから学び取るものは多くありそうだ。
なお、竹内さんは先日イギリス文化に関する電子書籍「#わたしのイギリス カルチャーBOX」(コルクスタジオ)を発売。また6月25日にはイギリスのファッションに関するオンライントークイベントを開催予定。イギリス文化にご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
竹内絢香さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/ayakatakeuchi56/status/1404740630115340288
「#わたしのイギリス カルチャーBOX」:https://www.amazon.co.jp/dp/B096RWMNM4/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Q7NSH41F7QDE7TGN8VKD
「#わたしのイギリス トークライブ vol.2」:https://peatix.com/event/1947628/view